異世界少女浪漫譚

主人公ラヴレンティ・ローズ（♀）は小さな島で暮らす少女。

この島は魔導士と呼ばれる人々が住み、魔法を使うのが当たり前の島だったが、彼女は島で唯一魔法が使えない。

島では１６歳になると一人前の魔導士である事を証明する為に、とある儀式を行わなければならない。

しかし、魔法が使えないラヴレンティはその儀式を通過する事が出来なかった。

魔法が使えない者は差別の対象となる――

ここにラヴレンティは禁忌とされていた島の脱出を決意する。

島を出た彼女は大陸に渡る船で嵐に遭遇し、思わぬ場所に漂着した。

そこはシルヴァニア帝国と呼ばれる大陸最大の国家であり、島よりも遥かに文明の進んでいた。

ラヴレンティは帝国内の実力者、ドラゴミール大公の末娘ヴァレリアーナに拾われて九死に一生を得る。

ヴァレ…続きを読む