映画が大好きなボーイ・ミーツ・もう**たいガール。

面白かったです。趣味が映画鑑賞で友達が二人しかいないという主人公のプロフィールだけを見ると内向的なキャラクターなのかなと思ってしまいそうですが第4話で友達をくさした嫌な先輩にちょっとした仕返しをするシーンなどを読むと意外とアクティブというかイイ性格してるなと思いました。

第7話まで読ませていただいて最初に思ったのは「神埼慎の環境は実はものすごく恵まれているのでは」でした。映画鑑賞というガッツリはまれる趣味があって、その趣味に関して母親は寛容で(父親も映画好きだったからかな。)、担任の意見も耳と心が痛いけれど悪い先生ではない感じ。風間と亀井だけと言いつつもちゃんと腹を割って話せる友達が居て。更にはバイトしてる様子はないのに自室には大量のDVDとヨ◯ボーのクッションがあったり、ジェ◯ピケを父親がもらってきたりとか、結構お金持ちのご家庭?なんて、ちょっと慎がうらやましく思ってしまったりして笑。

母親や担任の「悪い人ではないし悪気もないんだけど主人公にとってはイヤな感じ」を見て、最初は物語に悪人キャラを出すのが苦手、出したくない感じなのかなと思ったら第4話の宇田川先輩とか第7話の常連客の登場で、あ、この世界にも嫌な人は居るんだなと思うと同時にやっぱり慎は環境に恵まれてるゾ、それは普通じゃなくて幸せなことだって気づけよ、慎!とか変な目線で思ってしました笑。

すみません、私は個人的に映画を本当に見ないのですが第1話の「死体探しの旅に出る四人の少年」のくだりはさすがに「スタンド・バイ・ミー」だとわかしました。このおかげでお話に登場する映画ネタは実在の映画をもとにしているんだなと理解できました。話の構成としてとても上手だなと思いました。その後の「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は検索で知ることができましたが「スタンド・バイ・ミー」のくだりがなかったら架空のお話かな?と検索していなかったと思います。

作者の日上口さまも映画好きなのでしょうか。主人公・神埼慎の映画熱が高くてリアルというかリアリティを感じてしまいました。

第2話の「奇行」とか第5話の帰り道に雨に振られるとかラブコメになりそうなシュチュエーションなのに主人公が真面目?でそっち方面に行き過ぎない感じも好きです。


*「編集済み」とか付いちゃうかな。エンター押したら書いてる途中で投稿されちゃった。書き直したのは「ひとこと紹介」だけです。