美しいファンタジー世界を舞台に活躍する魅力的な登場人物たちを見届けて

舞台は夜の国。
決して日が昇ることのない国ですが、決して暗くはありません。
月明りと星々が照らし出す、美しく平和な国でした。

しかし冒頭のプロローグで夜の国の王城は陥落してしまいます。
一体何が起こったのか?
20話付近で次第に明かされる事件の真相。
でも20話までに読者は魅力的な登場人物たちの虜になっていることでしょう。

それだけでなく読者は、主人公の目的――
すなわち昼の国へ向けてヒロインと共に旅立つこと、をも知ることになります。

亡国の王子となってしまった少年と、彼と共に歩むことを決めた精霊の少女の物語が幕を開けます。
美しい絵本の挿絵のようにきらめくファンタジックな世界観が魅力的です。
また登場人物も皆、生き生きとしています。
優しい手触りのファンタジー小説ですので、ぜひ読んでみてください!