吸血鬼が笑っている

ダンデライオン

第一話

 吸血鬼が笑っている…

 俺はそれをただ見ているだけだった


「アハハハハハ」


「…あの- いつまで笑ってるんですか?」


「いやー このお笑い芸人が面白くて」

 彼女と出会ったのはつい最近の事だ。いつも通り家に帰って来たらいたのだ。まじで迷惑。連絡ぐらい欲しい、警察に連絡するところだった

 

 この人? 人か? コイツでいいか。コイツは吸血鬼だ、何故言い切れるか。

 噛まれた、以上。


 まあなんか姉の友達らしいので。家に居ていいと言ったが。毎日グータラして。手伝いも何もしない。居ていいなんて言わなきゃ良かった。よし、仕事をしてもらわなければ


「あのー 仕事見つけてさっさと家出てってくれませんかね?」


「えっ!! やだよ、ここが私のマイホーム〜」

 顔面にニンニク投げつけてやろうか(検証済み)


「えっでも問題ないでしょぅ〜」


「いやそんな事ないです〜」


「君のお姉さんに{弟の家に行く?良いんじゃない}って言われたよ」


「チッ」


「えっ急にどうしたの」

 あのクソ姉貴、実家帰ったら口にピーマン突っ込んでやる(検証済み)


「まあまあ、落ち着いて私はこう見えても伝説の吸血鬼だよ〜」


「へえーそんなふうに見えないわー(棒)」


———————————

(次の日)


「じゃあ面接行って来ます」


「はい、行ってらっしゃい!!」

 よしこれで俺は自由だ!!


(3時間後)


「オジダ〜」


「えっ!!10個くらい受けたじゃん、落ちないでしょ、なんか言った?」


「私が伝説の吸血鬼だ、って言ったら「あっ良いです」て言われた〜」


 良かった、この街の人はまともで


「じゃなくて、これからどうするの!!」


「あっ、お世話になります〜」


「もっかい出直してこい!!」


 俺の日常はなんだか騒がしくなりそうです...


—————


「ていうか、太陽出てても外出れるの?」


「暑いのが嫌なだけで全然大丈夫だよ」


「…」


「…」


「何、この間?」

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吸血鬼が笑っている ダンデライオン @datenshi110

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