吸血鬼が笑っている

ダンデライオン

読切

 吸血鬼が笑っている…

 俺はそれをただ見ているだけだった


「アハハハハハ」


「…あの- いつまで笑ってるんですか?」


「いやー このお笑い芸人が面白くて」


 彼女と出会ったのはつい最近の事だ


 いつも通り家に帰って来たらいたのだ


 まじで迷惑


 連絡ぐらい欲しい、警察に連絡するところだった


 この人? 人か? コイツでいいか、


 コイツは吸血鬼だ、何故言い切れるか


 噛まれた、以上


 まあなんか姉の友達らしいので

 

 家に居ていいと言ったが

 

 毎日グータラして

 

 手伝いも何もしない

 

 居ていいなんて言わなきゃ良かった


 よし、仕事をしてもらわなければ


「あのー 仕事見つけてさっさと家出てってくれませんかね?」


「えっ!! やだよ、ここが私のマイホーム〜」


 顔面にニンニク投げつけてやろうか(検証済み)


「えっでも問題ないでしょぅ〜」


「いやそんな事ないです〜」


「君のお姉さんに「弟の家に行く?良いんじゃない」って言われたよ」


「チッ」


「えっ急にどうしたの」

 あのクソ姉貴、実家帰ったら口にピーマン突っ込んでやる(検証済み)


「まあまあ、落ち着いて私はこう見えても伝説の吸血鬼だよ〜」


「へえーそんなふうに見えないわー(棒)」


———————————

(次の日)


「じゃあ面接行って来ます」


「はい、行ってらっしゃい!!」


 よしこれで俺は自由だ!!


(3時間後)


「オジダ〜( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)」


「えっ!!10個くらい受けたじゃん、落ちないでしょ、なんか言った?」


「私が伝説の吸血鬼だ、って言ったら「あっ良いです」て言われた〜」


 良かった、この街の人はまともで


「じゃなくて、これからどうするの!!」


「あっ、お世話になります〜」


「もっかい出直してこい!!」


 俺の日常はなんだか騒がしくなりそうです


—————


「ていうか、太陽出てても外出れるの?」


「暑いのが嫌なだけで全然大丈夫だよ」


「…」


「…」


「何、この間?」

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