初めての

柔らかな唇。


僕は。

そう。


忘れられない。

素敵な思い出を貰った。


どうして?

泣きだした君。


大丈夫?

狼狽える僕に。


キッと。

両目を開いて。


君は。

呟いた。


泣いてなんて。

いないんだから・・・。


嘘だ。

・・・とは、言えなくて。


腫れた目蓋が。

堪らなく愛おしくて。


本当に。

君が。


奇麗だなと。

思ったのでした。

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泣いてなんて 進藤 進 @0035toto

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