短編集である「探検家ロカテリア」シリーズの最終話。「探検家ロカテリア」シリーズをまだ未読の方は、このシリーズを読んでから是非お読み頂きたい。各話でのエピソードが、集約していく、この為にあったのかとにやりと、あるいは膝を打つに違いありません。個人的には「探検家ロカテリアの旅行鞄」が一番好きなのですが、これこそ人それぞれ。是非あなたのお気に入りの話を見つけて欲しいと思います。ともあれ、豪快で爽快なロカテリアの冒険譚、是非お愉しみください。
この世の理不尽から。そして、この世にあふれる出会いと縁から。村のために、大蛇の犠牲になる三十路前の女性。その女性たちの運命を変えようと、ロカテリアは長い年月をかけて抗ってきた。そして今、ロカテリアが出会ってきた縁が、全てを繋ぐ。読めてよかった。ロカテリアの在り方を読んで、心からそう思いました。彼女は、次はどこに行くのでしょう。
探検家ロカテリア。それは強くてあたたかくて、情熱的で純情な女。煙草と酒をこよなく愛し、手づかみで肉を立ち食いしてもチャーミング。ざっくばらんなそんな女、惚れずにいられない。たとえ自称七十歳で白髪を三つ編みに垂らした老婆であってもね。こちらはKAC2024に向けて書き下ろされた短編たちの最終話です。何がくるかわからないお題に応え書かれていったとは思えない、一貫性のある女性の姿。集束する伏線。ぜひ、第一話から読んでいただきたいと思います。ねえロカテリア、あなたに会えてよかった。
KAC2024 8題目「めがね」参加作。連作短編の8つめ。やばいですよ。これは。マジで。三日か四日おきに様々なお題が出て各自ヒィヒィ言いながら書くイベント。なのに。なぜそう伏線が張れる!!ワタシは!こんなのが!書きたい!……ぶっちゃけ才能に嫉妬するまである((;゚Д゚))だからみんな、読んで。どこから読んでも大丈夫な仕様ですが、やはり頭から読んで欲しいです!