サザエさん症候群なんて言葉があるくらい、社会人にとって月曜日は憂鬱なものとされています。勤めている会社が黒よりの灰色なら、なおさら。 そんな黒よりの灰色の日々の中にあらわれた、胸元と嘴の黄色が鮮やかなコウテイペンギン。幻覚か実在かも曖昧なペンギンがもたらすものとは……? ペンギンの殿下が愛らしく、モノクロのなかの黄色が鮮やかなコウテイペンギンのように、日常にあらわれた非日常に心動かされる作品でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(2185文字)