メガネは顔の一部です?

神無月ナナメ@カクヨム住人(非公式)

KAC20248

「メガネは顔の一部です」よくテレビで流れたおかげで忘れがたいフレーズだよ。


 もちろんノートPCを前に発表されたばかりのお題「めがね」で考え中なんだ。

フレーズからググると東京メガネは眼鏡コンタクトレンズ補聴器の専門店らしい。



 名前が同じ読みになる近代日本の始まり明治十六年創業だから一世紀半の老舗?

士族長男である白山斉明が東京人形町に起業したメガネ製造販売の白山眼鏡店だ。


 株式会社白山堂眼鏡店を1947年設立。三年後視力測定器を国内初導入した。

1954年に東京眼鏡光器(愛称は東京メガネ)設立七十年あまりの歴史がある。



「メガネは顔の一部です」ユニークなキャッチフレーズのテレビCMが流行した。

トキワ荘出身者である赤塚不二夫先生『花ちゃん寝る』漫画ネタにされたようだ。


 国立国会図書館に掲載誌が五話分しか残らない幻の名作が約三十年ぶりに蘇る?


『花ちゃん寝る』は場末のスナック舞台で双子姉妹物語とウイキペディアにある。

性に奔放な妹と金にあざとい姉が客を煽り欲望を満たしながら気ままに生きぬく。


 バカボン一家やウナギ犬ニャロメとイヤミ。人気キャラのモチーフも同時収録。

“夜”と“大人”の愛すべき人間模様が続々……おかしな煽り文句に興味を惹かれた。



「ふむ……メガネってウイルス蔓延マスク当たり前になってから曇るの困るよね」


 実際のところ弱性近視で免許証特記に眼鏡要。小さな文字が読みづらい程度だ。

車のダッシュボードに置いたサングラスと念のため手提げカバンにいれるぐらい。


「……そんなこといっちゃうとメージさん。いろんな人を敵に回しちゃうからね」

「……はぁわたしメガネっ娘じゃないから。そんな気持ちぜんぜんわかんないや」


 なぜかシンクロしながら耳元で響く甘い響きと微かな体臭に意識せず飛び退る。

カクヨム画面と妄想に集中しすぎてまったく気づけなかった……エリとマリアだ。


「あらら。いつの間にやら寝ちゃったみたい。あんたらもいつこっちにきたの?」


 もちろん六桁お値段の高級ソファですやすやと眠っていたギャルのリサちゃん。

赤塚不二夫作品と違い〝昼〟と〝コドモ〟ぽさが先にくるからホントによかった。



 見せパン気にしないリサと色っぽさが漂うエリの魅惑は気づかない振りしよう。

未来なんて誰にもわからない……小さな幸せが末永くつづくことを今は信じたい。

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