【KAC20248】お題:めがね
かごのぼっち
認識阻害眼鏡
─ニーズヘッグ級
「マキナ姉さん」
「何だ弟よ?」
マキナさんは研究室の椅子にもたれかかってふんぞり返っている。
「部屋の看板に
「可愛いであろう?」
「え……まあ、はい」
「何だ、何か文句でもあるのか?」
「いえ、そんな事よりも姉さん」
「君から話を振ってきたのに、そんなこととはどう言う了見だ!?」
「まあ、そんなことよりもですね、折り入ってご相談がございまして……」
「何だ改まって、気持ち悪い!」
「何でも良いのですが、認識阻害のマギアとかないですか?」
「認識阻害か、あるぞ?」
「本当ですか、マキナさん!?」
「急に名前呼びになると気持ち悪いのだが……」
「そりゃ、立派な名前があるんですから呼びますよ?」
「まあよい。 ほれ、これだ」
─コトッ…
「めがね……」
「うむ、この認識阻害眼鏡をかけると見た目は完全に別人になれるし、その縁についておるボタンを押すと完全に不可視となるすぐれものだ」
「完全に……ですか?」
「うむ。 完全にだ」
マキナがめがねを手に取り自分の顔に着けた。
「誰ですか?」
「まあ、キミにどう視えておるか知らんが別人であろう?」
研究室に座っていたマキナさんの姿はなく、とてもグラマラスなめがねお姉さんが座っている。
ふんぞり返っている為に、胸部が強調されて目のやり場に困るほどだ。
「ほれ、触ってみるとよい」
「え……マキナさん? 何を仰っしゃっておられるのです?」
「遠慮せんでいいから、触ってみろ!」
マキナさんが僕の腕をグイッと引っ張って自分の胸にあてる。
─ふにゅん…
これは……ありえない!? こんなたわわな感触……あのマキナさんだぞ? まだマッキーナさんなら解る。 マキナさんだぞ?
「マキナさん、これはどう言う原理なのでしょう?」
「ふむ、とりあえず離してもらえるか? いい加減恥ずかしくなってきた! それから揉むな!!」
「これは……すみません、すみません! あまりのあり得なさに驚きを隠せませんでした!」
「失礼な奴だ!!」
と言いつつも顔が緩んでいるマキナさん……この変態美人誰なんだ? などと考えてしまうくらいに別人だ。
「これは認識阻害に触覚干渉効果を施して実際に触れているかのように錯覚させておるのだ。 つまりキミは空気を揉みながら喜んでおったのだよ」
「空気ですか……でもさっきマキナさん、離せと言ったではありませんか?」
「キミの手付きがいやらしくて、ついその気に……この天才に何を言わせる!?」
「……変態と天才は紙一重……」
「要らないなら返してもらおう!」
─スチャッ
「では、ありがたくお借りしますね!」
「ったく、現金なやつだ……」
─ナーストレンド・ケットシー洋菓子店
─カランカラン♪
店の入口の入店を知らせるベルが鳴る。
「「いらっしゃいませー♪」」
ノラとリオが元気よく挨拶をする。
僕は認識阻害眼鏡をかけてケーキを買いに来た。 何故なら、みんなに内緒でケーキを用意したかったからだ。
決して一人でケーキを買うのがはずかしいからではない!
僕はショーケースに並んでいるホールケーキを見回して、悩んだ挙げ句に全種類を注文した。 うん、悩む必要なんて無かった。
僕は店長のアルベルトさんにメッセージを依頼して、その仕上がりを待った。
「お待たせしました〜♪」
ノラさんがとびっきりの笑顔で商品を包装してくれた。
「ありがとう」
と言うと、ノラさんが近付いて来て耳打ちするように、小声で話しかけてきた。
「ところでノワールさん、今日は変装までしてどうなされたのですか?」
「へ……?」
変な声が出てしまった。
「いえ、変装しているのに声をかけてしまってすみません。 お気になさらず行ってください!」
ノラさんは顔を赤らめて接客へと戻った。 リオさんが僕に手を振っている。 あれ? 僕は本当に変装出来てる?
一人でケーキを買いに来るのが恥ずかしいから認識阻害の眼鏡をかけているのに、全然意味がなかった!!
少し心配になって、店のガラスに自分を写し込んで見たが、自分で見ても別人の様な出で立ちだ。 何故バレたのだろう?
不思議に思いながらも、僕は店を出た。
僕は街で他の買い物も済ませて、急いで寮へと戻った。
今日は腕によりをかけて……美味しいカレーを作るつもりだ。 本当は他の料理でご馳走したいのだけれど、ご馳走したい相手の好物がカレーなのだから仕方ない。
「おっ!? 今日はカレーか!? オレは特盛で食べるからな、大量に作ってくれ! 何なら明日も食べるからな?」
「寮長、分かってますよ! 今晩は特別美味しく大量に作りますよ!!」
「おう!期待してるぜ!! オレは腹空かせる為に稽古してくるわ!!」
「寮長、ほどほどにしてくださいね!? 今日は特別なんですから!」
この世界の人たちのカレーの好きさ加減が凄い。 たまたまなのか、どうなのか、大抵の人がリピートして食べている。
先ほど行った「ケットシー洋菓子店」もランチでカレーを提供し始めてから、昼は大行列が出来るほどだ。
洋菓子店なのに店内はカレーの香りでいっぱいになっている。
「おや後輩君、今日はご馳走だな?」
香りに引き寄せられたのか、マグヌス先輩がキッチンを覗きに来た。
「はい、皆さんの大好きなカレーを用意しました」
「いや、唐揚げマウンテンとか、ポテサラマウンテンとか、……これはなんだ?」
「あ、はいスペアリブですね。 今日はお肉料理もたくさん用意しています。 なんせ沢山お客も呼んでますから」
「すげえ……。 俺、何か手伝おうか?」
「いえ、メリアス先輩が手伝ってくれているので、料理を外に運んでもらえますか?」
「へ……、外?」
「はい、今日は屋内では手狭になるので、外で食べることにしております!!」
「分かった!」
マグヌス先輩が料理を持って外に用意したテーブルへと運び始めた。
「メリアス先輩も料理を手伝ってくれるので助かります」
「どぅぃたちまちて✿ これだけ作るのは大変でつからね!」
メリアス先輩は食材の下ごしらえなど、サポート的に手伝ってくれるのだが、料理の方も最近では出来るようになって、カレーだって作れるそうだ。 この胃袋モンスターの大勢いる学生寮では、非常に頼もしい味方だと言える。
学生寮の庭の大きな木は日光石の光を浴びて、キラキラとその緑を変化させている。
その木の下に設けられた大きなテーブルには既に沢山の料理が運び込まれて、その横には大きな鉄板や網の置かれた窯が設置されている。
「「「こんにちはー!!」」」
庭でマグヌスが料理をつまみ食いしていると、突然声をかけられて喉をつまらせる。
「ゲホゲホッ!」
「大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫だ。 君たちはノワールの友達のエカチェリーナさんとピコ君とノラさんだっけ? いらっしゃい」
「「「「「「こんにちは!!」」」」」」
「え?誰ですか!?」
「あ、はい。 ノワールさんの知り合いのラケシスですわ!」
「クロートーですわ!」
「アトロポスですわ!」
「どうも、ルカとこちらはハイモスです」
「はじめまして、スミスと言います。 本日はお呼ばれいたしまして、ありがとうございます」
「はあ……ど、どうぞ?」
「おやハイモス君、久しぶりだな!」
「おお、でん……いやピコ君、久しぶりですね! 元気そうで何よりです!」
「大きい……」
「ええ、ちょっと狭くなるかと思ったのだけれど、ノワールさんが是非と言うことですので、やって参りました。 こちらは手土産ですが、皆さんでどうぞ!」
「おや? ハイモス君、こちらのご婦人は?」
「え……と、か、かかか、かの─」
「─彼女のルカと申します。 ピコ様、お見知りおきを」
「おやおや、ハイモス君にもようやく春がやって来たみたいですね?」
「パーティー会場はこちらで良かったかしら?」
「ま!? ま、ま、ま、マダム!?」
「うちのキャッスルを使えば良いのに、ここでするって聞かないから来たのよ? ノワールはどこ?」
「あ、は、はい、キッチンで料理を作りまくってますよ?」
「あらそう? じゃあ、邪魔しちゃ悪いわね?」
「あ、マダムさんこんにちは!」
「あ、ホントだ! こんにちは!!」
「ん?」
「ぼきゅはここの寮生でココ=ベアトリクスだじょ!」
「同じくマリオンと申しますマダム!」
「私の知り合いだっけ?」
「何を言ってるんですか? この国でマダムを知らないなんてモグリですよ?」
「あらそうなの?」
「そうだじょ?」
「うぬ、まあいい、これは手土産よ。 皆で食べて?」
「うむ、良い心掛けだ!」
「ココさん!?」
「あははははは! いいのいいの! 今日は無礼講かしら!」
「「「「「こんばんわ~」」」」」
「え!? えええええええええええ!?」
「どうしたマグヌス!?」
「どうしたもこうしたも、マリオン? 俺の頬をつねってくれないか!?」
「ふん」
「いでででででででで!! 夢じゃねー!! てか、ロザリアでつねんじゃねーよ!!」
「練習中だ」
「ベノムさん、ヘレンさん、モカ・マタリさん、それからプロデューサーのローレンさん?」
「ちっす……これ、ノワールさんに渡してください。 あとこれも」
「これは?」
「僕とヘレンの新曲、それからモカ・マタリさんのライブ映像です」
「へ……お二人、いえ、ムジカレーベルの皆さんですよね? ノワール君とお知り合いですか??」
「まあ、お世話になっております」
「お世話になってるってもんじゃないッス!! なりまくりッス!」
「はあ……、とりあえず椅子はたっぷりありますので、皆さん、どうぞおかけになってください!」
「「こんばんわ」」
「えっと……?」
「私は……ロゼの義父です。 アタシは義母?になるかしら?」
「あら、アランさんにベンさん、先日のパーティーではお世話になりわしたわ!!」
「ごきげんようマダム。 いえいえ、こちらこそ楽しませていただきました」
「アタシもお手伝い出来て嬉しかったわぁ! またいつでも呼んでね♪」
「ええ、ええ! こちらも歓迎するわ!」
続々と来場する人で、庭に用意された椅子が埋め尽くされて行く。
「お、皆さん揃ったみたいですね? いや、モデナさんはまだかな?」
「クエア!!」
少し離れた所からモデナとウラノスが現れた。
続いてネモさんとミレディさんも現れた。
「ノワール、見つからずにここに来るのはドキドキしたぞ? この認識阻害の眼鏡がなければ、街や学園が大騒ぎだぞ?」
「よお、久しぶりだな? ノワール、モデナさんとウラノス、連れてきてやったぜ? それから、レディも世話になる」
「お久しぶりです」
「良かった!! 無事に来れましたね!! ウラノス!!会いたかったよ!!」
「クエア!! クルクルクル…♪」
「ちょちょちょ!! ノワール!? これはどう言うことだ!?」
「おう! 今日は賑やかで良いな!!」
「あ、寮長? これは何なんですか?」
「何だ? 知らないのか? では、今から説明しよう」
寮長さんが今日の趣旨を知らない者に説明を始めたので、僕はロゼと遊んでもらっているマキナさんとアハトの居る、ロゼの部屋へと向かった。
ちょうど外は暗くなってきたので、頃合いだ。
「ロゼ? ご飯だぞ?」
「は〜い♪」
「お? 待っておったぞ!!」
「私もお腹がすきました……」
『オレサマも我慢出来ん!もう、具現化するからな!!』
「もうほぼ具現化してるじゃないか」
「うっせ!」
「ほら、皆外で待ってるよ?」
「え? 外!?」
「ああ、今日は外で食べるんだ!」
「「やっふ〜い♪」」
ロゼとアハトがシンクロしている……さすがほぼ同じ遺伝子と言うべきか?
「オレサマは先に行くからな!」
「あっ、フェル! 抜け駆けはずるいのだ!」
「そんな急がなくても料理はアホみたいに作ったから大丈夫だぞ?」
─ドタドタドタドタドタドタ!!
「ふふ…」
僕は三人が外に出たのを見届けると、キッチンに隠しておいたモノを取りに行った。
「わあ〜!! みんなが! みんながいっぱいいる〜!? どうして〜!?」
「ロゼ!」
「ノワール! これはいったいどう言うことかな〜? またパーティー?」
「ああ、そうだ! 今日はお前の誕生日のお祝いだ!!」
─ロゼちゃん!お誕生日おめでと─っ!!
─パパパパパパパパパン!!
皆で用意しておいたクラッカーを鳴らす!!
そして、用意しておいた大きな花束と共に。
「ロゼ、君の正確な誕生日は分からないけど、僕たちが初めて会ってから一年。 少なくとも君は一つ歳を重ねている。 今日は君の誕生を皆でお祝いしようと思って、こうして皆に集まってもらったんだ。
改めまして、お誕生日おめでとう!」
─おめでとう!!
「……………」
「おねぇ……ちゃん?」
「ロゼ?」
ロゼが固まって動かなくなった。
「ロゼ?」
「……………クロ……」
「うん」
「わああああああああん!!」
ロゼがボロボロと大粒の涙を流して大泣きしはじめた……やり過ぎたか?
「わああああああああん!!」
「ロゼ?」
「クロ────ッ!!」
「おわわっ!!」
ロゼが抱きついて来た。 そのまま顔を埋めて大泣きを続ける。
「わああああああああん!!」
「よしよし。 君はこんなに大勢の人達に愛されている。 皆、今日は君のために集まってくれたんだ。 お礼を言わなきゃな?」
「ひっぐ! ひ、ひん………う、うん!」
ロゼは顔をグチャグチャにしながら、大きな木の下に移動した。 会場を見渡せる少し小高い位置にある。
「みんな、今日はあつまってくれてありがと! みんな……みんな大好き!」
─ロゼちゃん、おめでとう!!
─パチパチパチパチパチパチ!!
「ほら、ロゼ? 誕生祝いケーキだ! 灯りを消すから、ローソクの火を消してくれ?」
「へ? 火をけせばいいの?」
「うん、心の中で一つだけ願い事をして、ローソクの火を吹いて消してくれ」
「分かった!!」
「ノワール、消したぞ?」
真っ暗だな、まあいいか。
「さあロゼ、やってくれ!」
「クロと結婚できますよーに! ふ〜〜〜!!」
ケーキの火が消えて暗転する。
─!?
明かりが点いた。
「……………」
─ヒューヒュー♪
ロゼが盛大にキスして来た!?
「ロゼちゃんはブラコンだったのか〜♪」
「私もしたいな〜」
「私も……」
「ちょっとちょっと!! 今日はロゼの誕生日だから!! ほら、料理冷めるから食べよう?? 今日のカレーは特別だぞ!!」
─ヒューヒュー♪
「焼き鳥や鉄板焼もあるから!! ほら、ロゼも食べような!?」
もうべったりくっついて離れない。 でっかいくっつき虫だ。
それからの時間はとても楽しい時間が流れた。
マリオンとマキナのゴーレムリベンジ対決があったり、ベノムさんとヘレンさんのデュエットを僕の伴奏で演出したり、モカ・マタリの生ライブがあったりと大賑わいだった。
料理の方も売れ行きが凄くて、材料を買い足しに行ったくらいだった。
「クロ」
「ん?」
「ありがと♡」
「ん」
「わたし、すっごいしあわせ♪」
「ん」
「クロのおかげだよ!」
「ん〜ん、みんなシロが大好きなんだよ」
「クロは?」
「僕は……わかってるだろう?」
「わからないよ?」
「…………これ、かけて?」
僕はロゼにメガネをかけてスイッチを押し、自分もかけてスイッチを押した。
そして
シロに唇を重ねる。
シロも僕の首に腕を回す。
ほんの少しだけ、二人だけの甘い時間が流れて……
「痛っ!!」
「おいっ! オレサマのいねぇ所でやれって言ったろ!?」
「フェル!? 何でわかったんだ!?」
『クロ……ボクも見てられないよ』
『ウラノス……あ……霊魂可視化!?』
『若いって良いわね』
『本当ね、クロートー』
『ええ、ラケシス』
『アトロポスもベノムさんとしたいわねえ?』
『抜け駆けは許しわせんわよ!?』
全部視られてた!? やらかした〜!! てことはノラさんも?
「ノラさん?」
「ノワールさん? はい……?」
「お店でどうして僕だとわかったんですか?」
「それは……私、獣人族なので、匂いで判るんです。 ノワールさんの香りはよく……いえ、何でもありません」
「匂い……なるほど」
視えてたんじゃなくて良かったー!
認識阻害眼鏡………使い所を間違えると痛い目に遭うな。
とにかく
今日と言う日が、シロの特別な日になってくれれば、僕はそれで良かった。
この
幸せそうな笑顔をずっと見ていたいな……。
─学生寮・浴室
………………。
……何か変だ。
身体を洗っていると近くで気配がする。
まさかとは思ったが。
僕は霊魂可視化のスキルを使ってみた。
僕の前と斜め横左右に併せて三つのアストラル体が視える。
大きさ的に考えられるのは。
「シロ、マキナ姉さん、アハト?」
─ギクッ!
「そこに居るのは判ってるんですよ?」
「どうして判ったのだ!?」
「ばあ〜!」
「ばあ〜!」
「わからないと思ったんですか? 認識阻害眼鏡でしょ!? そしてばあじゃない! 三人とも見たな??」
「何かぶらぶら……──」
「─み、み、見たのか──っ!!」
「「「見た──!!」」」
「クソッ! こうなったらお前たちのも見せろ!!」
「ヤバい! お前たち、良いか?」
「「おう!」」
「「「きゃ─────っ!!」」」
「へ?」
─ガラッ!
「ノワール!! 貴様と言うヤツは女子三人も浴室に連れ込んで裸で何をやってるんだ!?」
「寮長!? ちょ! 誤解です! 僕は被害者で、とにかく長剣はしまってください!!」
「問答無用だ!! お前のもう一人のお前と別離させてやろう!!」
「うわ─────っ!!」
─キン!
「なん……だと!?」
硬質化のスキルが無ければ完全にもう一人の僕は……。
「って、寮長? ここは男湯ですからね??」
「貴様と言うヤツは……それは、どう鍛えたらそうなるのだ?」
「いいから出て行ってくださいよ!!」
ったく……台無しだ!!
【KAC20248】お題:めがね かごのぼっち @dark-unknown
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