その日、夜が来た

@namaekimaran

第1話

これは僕(坂田大智)が高校2年の夏の時の話だ。

その日は急に訪れた

僕がいつも通り学校に行き真面目に授業を受け寄り道をせず家に帰り家族と一緒に夕飯を食べた、なぜかこの日は夜更かしをしたいと思い明日が木曜日なのにも関わらず「今日は寝ないんだ」と意気込みテレビとゲームの電源を入れた。

時計を見ると11時53分を指していた、もうこんな時間かと思い布団に入ってスマホでも弄ろうかなと思いテレビとゲームの電源を消してベットに横たわり数分がすると

ドタンッ

という音がした。

なんだと思い体を起こし部屋の周りを見渡しても特にこれと言って変わった様子はない、かなり大きい音だったから何か切れたんじゃないかと不安になりベットから体を出し床に足をつけ部屋を調べるが特に何もない。

ベットの近くにある少し小さめのデジタル時計を見ると何かおかしい時計の数字が23時58分55秒、54秒、53秒と1秒ずつと数字が減っている「なんだ?これ故障か?」と小さな声で呟き時計を手に取り直そうと試みたがどうやら故障ではないようだ近くにスマホもあったから確認してみたがやはり1秒ずつ減っている。

僕の部屋は2階にあったから部屋を出て階段を降りリビングの扉に手をかけ開こうと思った時あることを思い出した。そういえばこの扉開ける時の音が「ガラガラガラ」と大きいから家族を起こしてしまう。なのでリビングには行かず外に出ることにした、外に出た瞬間に感じたのは異常なまでの違和感この感覚はまるで体の外側から大きな圧力で潰されている感覚だ。それもたったの一方向からの圧力で、後ろから聴いたことはないがとても安心し、どこか懐かしい感じまでする声で「久しぶり、大智君」と声をかけてきた同い年くらいの女性で名前を山口理香と名乗った「久しぶり?ごめん初めて会うと思うけど?」と質問すると理香が「そうだよね、覚えてないのも無理ないよ」と微笑み答えた話によると理香とは小学校の低学年の時同じクラスで仲良くしていたが理香の両親の都合で引っ越し、遠くへ言ってしまったのだという。

彼女が言う言葉に驚いた「私ね、死んだの。殺されたの。」と動揺が隠せず(死んだ?目の前にいるのに?)と思いなぜ目の前にいるのか不思議に思い見ていたら彼女は続けて「急にごめんね私ねある男女3人に殺されたの、だから仕返しがしたくてここにいるの、殺された死因は過度ないじめかな?だからその仕返しを手伝って欲しいの」と言う急にそんなことを言われても僕からすればどこの誰かも知らない他人に復讐まがいなものを手伝えといわれても無理な話だ。

断ろうとして顔を上にあげ、話そうとした時彼女の手には包丁らしきものがあった「準備はできてるの。手伝ってくれる?」と言う僕は彼女に「無理」と告げた暁には僕が刺されると思い笑顔で「わかった」と言う

僕は彼女に「ここは何?なんで時間が減っているの?そして誰も歩いていないの?」と僕はここが僕の住んでいる街なのか全くわからなく彼女に聞いてみた、そしたら彼女は微笑みながら「一気に質問しないでよ、昔と変わらないなぁ」と続けて「ここはね私と大智君とさっき言った3人しかいない世界だよ」と意味がわからないそんな世界僕は知らない知らない人の方が大多数だと思うたった5人の世界なんて、僕は続けて聞く「なんで5人だけなの?」そしたら彼女は間髪入れずに「それはね私が呼んだの、唯一の知り合いと仕返し相手。どうやら私はね恨み強かったみたいで私含めて5人までここに呼べるって言われてこの5人を選んで仕返しをしようとしたの大智君はね私の協力者!」と笑って言う冗談じゃないと思い1人目の家に着いたらしく彼女は知っていたかのようにドアを開け2階に行き部屋を開けるここで僕は後悔をした。表札を見るべきだった。

彼女が後ろからタックルしてきて僕が倒れた隙に馬乗りになって言う「覚えてなかったのは残念だけどまぁいいかな。本当はね君にいじめられてたの小学校低学年の時に君にね」僕は全く記憶にない「なんのことだ?勘違いじゃないか?」彼女が呆れた表情で言う「本当に覚えてないんだね」そう言うと足に激痛が走った彼女が手に持っていた包丁が足に刺さっている起きあがろうとしたが人間の力じゃ起き上がれない程の力がかけられている「本当に知らない!おぼえてないんだ!」彼女が口を開き説明した「当時私は君にいじめを受けていたのその内容は椅子に画鋲を無数に置かれていたり、無理やり倉庫の中に閉じ込められたり、みんながいる前で服を無理やり脱がされたりね」と本当に記憶になく勘違いだと思ったまたそう告げようとした時には遅かったもう片方の足にも包丁が刺さっさった僕は「あああー」と声をあげ「頼むもうやめてくれ!昔のことは謝る!できるだけのことはする!」とそれでも彼女は止まらなかった包丁がどんどんと上にきて僕の必死の抵抗も無駄におわると思ったらどこからともなく「ぴぴぴぴーぴぴぴぴー」と音が鳴る朝が来た体を思い切り起こし飛び起きる「なんだったんだ?今のは?」そう呟き学校の支度を始める不意に時計をみると時間が減っている、顔に汗が「つー」とたどいスマホに一通のメールが届く「まだ終わらない」その宛先不明のメール不気味に思い非通知にした。

それからはというと不可解なことや周りが異常に成り果てていく家族に「もう疲れた、ごめんね」というメールを入れて僕は高台の屋上に立ち飛び降りた

ドタンッ

という音が鳴り響く。

これが繰り返し他の誰かに行われているのかはわからない唯一つは突如現れる「夜」と「山口理香」と言う名前の女性には気をつけて下さい

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