第23話 そして未来へと....
それから60年の時が過ぎた。
僕こと霞ヶ関ふがくは80歳を超えても現役Vtuberとして人気を維持している。
どんなにヨボヨボでもファールナイト実況とVtuberはやめなかった。
そして結婚し、子供も孫もできた。
この家で僕がVtuberをやっていると知っているのは妻だけだったが、妻は3年前に心筋梗塞で旅立ってしまった。
僕も今年で81。Vtuberは僕が死ぬまで現役として続けていく。
そう思った矢先、体から力が抜け、地面に倒れ伏す。
近くに家族がいたのですぐに病院に搬送されたが、もう俺の体には夜を越すだけの力はもうないのがわかっている。
親戚を集め、彼らに言葉をかける。
「いいか。俺が死んだら、俺の財産は子供達に4分割して渡せ。そして俺の葬式は別に大きくなくていい。
お前たちには伝えてなかったが、俺はVtuberをやっている。おい庄司。俺が死んだらこのアカウントに入って、その旨をファンに伝えてくれ。ふっ、これで僕も華々しく散れる...」
(初夏我に 病を授けた 天さらば 我が未来は 無味無臭へ)
辞世の句を告げ、俺は永遠に目覚めることのない眠りについた。
天から見ていたが、SNSでは大々的に報じられ、Youtubeには追悼動画が何通も寄せられたらしい。
僕は所詮ただの人間。それが変われたのはあのマシロさんとのコラボだったに違いない。
もし来世があるかは分からないが、来世に期待して、魂は陽の光がある方へ進んでいく。
感謝の気持ちを、忘れることなく。
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ご視聴ありがとうございました。
今話を以ちまして、当作品は完結といたします。
今作品は投稿話数が1番少ないんですが、それでも2番目にPV数が多くて意外でした。
今作品はこれで終わりますが、もしかしたらアフターストーリーを書くかもしれません。
今作品に変わる新たな小説のタイトルは近況ノートに書いてますのでぜひそちらもご確認ください。
最後に、約4ヶ月間ありがとうございました。
人気ランキングワーストVtuberなのに超人気Vtuberから熱烈アピールを受けた件について 琵琶湖3411M @Biwa3411
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