領地で人命救助した娘が実は嘗て攫われた王女で彼女を巡る今昔の恋愛譚

嘗て発生した政変の混乱時、皇帝の隠し子のヒロインが幼馴染からの呼び出しで待合せ場所に居た所を人攫いに遭い、有事の際身元を秘匿する為に父親等と決めていた偽名を名乗り、その人攫いの頭がヒロインを売り飛ばすまての間、自身の娘として邸に留めも情を持たず、結婚により後妻とその連れ子をも混じり、ヒロインへの虐めがエスカレートし、終いにはヒロインを邸から追い出す事態に。ヒロインは朧げな記憶に誰なの、教会を訪ねる様に、との声を導かれその教会を目指すも、彼の地でそれまでの疲労と食生活の劣悪による栄養不良で力尽き、彼の地の領主で侯爵の眼前で倒れるも、彼がヒロインを邸に連れ帰り、治療と養生を施し、生死に一生を得、侯爵家に厄介となる。
いつしかヒロインと侯爵が次第に心惹かれ合う仲となるも、その後紆余曲折を得て二人が結ばれる心温まる話に感激です。
只一点疑問を申せば、王女の幼馴染で皇帝直属の彼が皇帝に対し名前呼びは如何かと感じました。

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