恋愛を知ろう
【みんなが嫌いな恋愛】
ハッキリ言っておこう。今や恋愛なんてしなくても生きていけるし、それよりももっと面白い体験がたくさんある。冒頭で言ったショート動画はなんと無料! グレーな話だけど、海賊版のAVだって山ほどネットに転がってる。アニメゲームも格安で享受できる。
では、娯楽以外の面で、恋愛はどうだろうか? すでに経験したことある人なら共感してくれるだろうけど、恋愛って実際は「泥臭くてダサくて、経済的じゃない」。膨大な時間と労力の末に恥をさらすこともある。
けどそういうのが、いちばん人間らしいじゃん。おにぎりから小さなチョコ1かけらまで「パッケージング」されてキレイな社会を目指す世の中の流れは逆らえない。恋愛はますます減るだろう。だからこそ、味わっておく必要がある。
恋愛は時代遅れな「体験」になるかもしれないけど、未だにラブストーリー関連のものはどこへ行っても目にすることから、「コンテンツ」としては永遠になくならないだろう。
そうなれば話は別で、君たちカクヨム高校生に進める理由は、もうわかるね? 物語を書くのであれば「恋愛を経験として知ること」がどれほどの武器になるだろう。
恋愛を経験していれば、ラブストーリーが他の人より100倍楽しめる。
ぜひみんなには、今のうちから恋愛を生きた経験にしてほしい。
【モテるには?】
「さて、理屈はわかった。しかしそんな偉そうな言葉を無責任に吐かれても、作者が私の恋人を作ってくれるの?」
と言われそうなので、ここでモテるために知っておくべきことを書き残そうと思う。
モテるための神髄はただ一つ。「自分から動く」。これに尽きる。
女の子だったらもう、自分から動けるだけで強い。リア充な男ですら、女の子に興味をもたれたり積極的にされたら嬉しいし、ましてやそれ以外の男はイチコロだ。
男であろうが女であろうが、狙ってる人がいるならその人にアプローチをして、別にいないのであれば、「アリかな」と思った人に片っ端から働きかけていこう。奥手すぎて自分から動けない人も多いから。
さて、次に「どう動けばいいのか?」について。ここで一つみんなに問おう。みんなは
・人に好かれようと思ったことはある?
・そのためにどうすればいいか考えたり、調べたりしたことはある?
・それを実践しているか?
三つ目まで実践しているのに恋愛に困っている人は、自分の振る舞いがそもそも方向違いか、相手が悪い。
基本的に、外見は非常に重要なので、まずは身なりを整えるところから始めよう。
体型は極端でないか? フェイスケアはサボってないか? いつも仏頂面していないか? 度が強すぎる眼鏡はコンタクトにしてみよう。
髪はくしで調えるか、ヘアオイルで控えめにセット。 爪は長くしない。 ほのかでフレッシュな香りをまとうことも存在感を際立たせる。
そして最後に、背筋を意識しよう。全部やってても、猫背だったらよさが4割減だ。「自信と余裕」。その二つがあればモテブーストがかかるが、なくても背筋が伸びていれば、外からはそう見える。
さて。そんなことはやり尽くしているという高校生諸君も多いだろう。そんな君たちの為に、僕の「人に好かれるためのマル秘ワザ」を教える。次の五つだ。
1,相手に興味を持つ
2,聞き上手になる
3,相手のために行動する
4,本心から褒める
5,会って話す回数を増やす
1~4まで全て対話関連であることに気付いただろうか? 人との関係は、何においても会話から始まる。だから話すことは本当に大切で、これが無いと始まらない。
気になる子がいたら、その子に興味を持つのはもちろんだけど、それを行動に移す。例えば○○のアニメが好きらしいなら、そのアニメを全部観る。それが相手に興味を持ち、相手の為に行動するということ。
そして勘違いされやすいのは、「話し上手がモテる」という幻想。どちらかというと「聞き上手」が好ましい。人は基本的に、自分が一番好きで、他人なんてどうでもいい。だから自分の話を聞いてくれる人には自然と心を開いてしまうんだ。
そこで開いた承認欲求をさらに自分のものにするために、相手を褒める。それは絶対に本心でほめよう。本心からの褒め言葉が嫌いな人は誰一人いないのだから。
最後に、好きな人・気になる子には会う回数を増やそう。単純接触効果という名前も付いてるほどで、会う回数が多ければ多いほど好感度も増す。
会って話して褒めて聞いて――
君から動くことは山ほどある。それが恋を実らせる。
最後に。ここに書いたアドバイスは全て、「相手の承認欲求を満たす」ことに過ぎない。つまりもし相手が君に好意を持ったとしても、君の言葉や行動に気持ちよくなってる状態を続けたいという行動原理だから、君はいわば相手の精神安定剤か、かかりつけの精神科医だ。
それだけをしていても、対等な関係にはなれないかもしれない。じゃあそこから対等になるにはどうしようか? それを考えていくのが、オトナの恋愛というものなのですよ。ガンバ。
カクヨムをやってる高校生に読んでほしい文章 凪常サツキ @sa-na-e
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