色んな人と関わろう


【象牙の塔には棲むな】

 妄想たくさん、朝も夕も勉強から小説という生き方は、さぞ楽しいだろう。自分の機嫌だけ取っていればいいわけだし、誰にもジャマされないんだから。

 それに、自分の世界にどっぷり浸かって考え抜けば、君だけのセカイが作れる。もっとお気に入りの作品を娯しめる。


 けれど、象牙の塔には棲まないように。もしこれから先、自分の力でだけ生きる予定があって、それを絶対に曲げないのなら止めないが、ほぼみんな、人とのかかわりのなかで生きていくことになる。


 どんなに頑張ってもぜったい人と関わらざるを得ないのだから、今のうちからたくさんの人と接して、世間というものを知っておいた方がいい。


 そもそもみんなは「カクヨム高校生」。人とのかかわりは創作活動や文章の受け取り方に大きく影響する。

 アツい友情を知らなければ、「本質的な友情」を書けない。

 恋愛感情を知らなければ、「ラブロマン」をすべて理解しきれない。

 人間関係を知らなければ、「言葉に出さない駆け引き」がわからない。

 世間を知らなければ、「メンツを保とうとするおじさん」が奇妙に感じる。


 もちろん人間が全然登場しない小説もあるし、たぶんこの人「人間嫌い」なんだろうなってプロ作家も一定数いる。

 けど、小説の基本はとにかくニンゲン。【オトナこどもやおねーさん、政治家社長に外国人、武士に将軍遊女まで】いろんな人間がいて、それぞれに思わくや関係がある。


 つまるところ、「人間をたくさん知る」ことが、君の小説に「重厚感と説得力と感動」を味付けできる王道で、それらをより深く味わえるようになる手引きでもある。




【自分から動く】

 前置きが長くなった。じゃあ人間関係を深めるにはどうすればいいか? 箇条書きで伝授しよう。


・学内の人間関係を最大限生かす

:あまり話したことないクラスメイト・部活の先輩後輩と話してみよう。何度も言うけど、自分と同じくらいの年齢の人間が百人も千人も集まっている環境は、ほぼ高校が最後なんだから、いろんな人と仲良くなろう。

 この時、君に何か絶対的な理由がないなら、ぜひ異性とも積極的に会話をすること。日本ではまだまだジェンダーの違いがあるから、性別が違うだけで人種が違うくらい生きてる世界も考えも違う。それにうまくいけば恋仲にもなるからね♡


・いろんな先生と接点を作ろう

:学校の先生というのは、みんなの周りにいるオトナのなかで比較的安全に会話できる人種で、尚且つ年齢や経験もバラバラ。しかも仲良くなれば勉強も教えてもらえるぞ!

 唯一の注意点は、教師にも悪い人が紛れ込んでいるということ。周りのクラスメイトの噂などを参考に立ち回ろう。


・集まりにはできるだけ参加してみよう

:例えばクラス単位の飲み会や、部活動の打ち上げ、仲間たちの遠出などは、誘われたら絶対に行ってみよう。

 それらはもしかしたら過去に楽しくなかった思い出があるかもしれないけど、それは「自分から楽しもう」としていないか、「楽しみ方を知らない」んだ。そういう時は「あまり接点なかったあの人と連絡先交換してみよう」「気になるあの子と話してみよう」とか、目標を作っておくといい。


・バイトに挑戦してみよう

 もし学業がおろそかになる心配がないなら、バイトも素晴らしい人生勉強になる。それを職業体験的な使い方するのもいいけど、「人間関係構築」のために選ぶのもいい。

 そのためには、例えばワンオペ気味になるコンビニや牛丼チェーンなどはお勧めしない。一つの時間に多くの人が一緒に働くカラオケ屋とか、寿司屋スタッフ、スポーツ施設とかがいいだろう。

 けど忘れないでほしい。君たちは学生だ。学生の本分は勉強と遊びとカクヨムだから、それを軸にしよう。


・恋愛をする

 自力で恋愛ができるリア充ならいうことはない。恋人ができない人には、別項目で恋愛について語るので、そちらを参照されたし。


・親友を大切に

 なんだかんだ言ったけど、僕は「100人の薄い友達」より、「1人の親友」精神で活動している。人脈のことを考えすぎて、困った時に頼れる親友がいないのはかなしい。

 何でもないときに会えて、腹を割って話せる友は、人生の宝と言ってもいい。だからいまそういう子がいるなら、絶対に手放さないように!!



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