もしかしたら本当にあの子たちはこちらを見ているのかもしれない。

液晶画面の向こうで、私が愛するようにあの子も私を愛してくれているのかもしれない。

だとしたら、あちらからはアクションが起こせない一方的な逢瀬に、悔しかったり切なかったりといった感情を渦巻かせているのかもしれない。

悲しい想像だけれど、同時に「心が通じている」という甘美な妄想もでもある。

まあ私はもし液晶画面からあの子たちが抜け出して会いに来てくれても緊張で話せないだろうから今のままが平和だけれども。

などと色々想像を巡らせるきっかけになる物語でした。
ゲーム好きな方におススメです。