三合会局【KAC20246・トリあえず】

カイ.智水

四柱推命の三合会局

 「四柱推命」をご存知でしょうか。

 生年月日時の四つの柱を六十干支として表して運命を看る中国発祥の占いです。

 そんな四柱推命の看命手段のひとつに「三合会局」と呼ぶ判断方法があります。


 十二支の中で、春夏秋冬の旺支(仲の仲)から見て、その季節の始まりとしての生支(孟の孟)は旺支の季節の始まりを、その季節の終わりとして旺支の季節の終わりを指す十二支を墓支(季の季)として探し、その三つの支が揃うことを「三合会局」と言います。


 たとえば、命式(四柱)に秋の旺支である「酉」が含まれていれば、他の支に生支「巳」と墓支「丑」が揃えば「三合金局」となって、もともとの「金行」は「酉」だけでしたが、本来火行の「巳」も、土行の「丑」も、すべて「金行」に変化します。

 つまり「酉」の持つ「金行」の力は「巳」と「丑」によって強大になります。


 「酉」が旺じて「巳」「丑」の双方が揃うと「三合会局」の中でも「三合金局」と呼ばれます。酉は秋とともに金行にあたるからです。

 もし「酉」があるのに「巳」「丑」のどちらかひとつしかなければ「三合半会」と呼ばれて「三合会局」よりは強くありませんが、それなりに強い影響力が出ると言われています。


 ですが、これは「酉」という旺支があって初めて成立します。もし命式(四柱)に「巳」と「丑」だけが合って、「酉」会えずとなったら、「三合金局」も「三合半会」も成立しません。

 つまり四柱の中に旺支がなければ「三合会局」は成立しないのです。


 ちなみに旺支は、春(木行)の「卯」、夏(火行)の「午」、秋(金行)の「酉」、冬(水行)の「子」が命式(四柱)になければ、それほど五行が偏ることもありません。

 逆にいえば、旺支を持つ人は気性が激しかったり、我が強かったり、妥協しやすかったりする傾向が見受けられます。しかしそれはマイナス面と言うだけで。筋の通った積極的な人と看ることもできます。良ければ「一本気」で悪ければ「自分勝手」になりやすい。


 四柱推命で「三合会局」を持っている人は一般的に個性的だと判断してください。

 ただし、身強・身弱の判断で短絡的に身強として鑑定することはあまりありません。

 確かに「三合金局」は金行の力を強めますが、他の干支で別の五行が多数を占めれば、そちらの性質が強まります。


 四柱推命の派生で、命式に含まれる五行のバランスから看命する「五行推命」と呼ばれるテクニックが存在します。

 こちらは格局にこだわらず、命式の五行のバランスだけを看るため、四柱推命ほど難しくありません。

 ですので初心者はまず「五行推命」を修めて、それから「四柱推命」の格局や神殺を学ぶと理解が早いと思います。


 「酉会えず」で「三合会局」も「三合半会」も成立しないお話でした。



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