第5話 旅の始まりから終わりまでの不思議

 あの不思議体験UFOに招待されたのが12月26日、寒さが厳しくなる時期から時が経ち、今はもう真夏を迎えている。ガッツリ陽が差し込む7月。時の経過が非常に早く感じる。「さらに体感速度が上がる。」と親が語っていた。

時間は平等なのに、体感速度の差はなぜ?

 カニューラを装着して生活している僕がウヌの言う通り酸素ボンベを外して行動できるのだろうか?出発当日の朝、信じ酸素濃縮器の電源を落とした。

これで健常者と同じ形の人間に戻れた気分を味わい鏡を見たくなった。

常に自分の顔の一部となっていたカニューラから解放されている!

この奇跡が信じられなかった。

外しても即酸欠で苦しくなることはないが、徐々に体内の二酸化炭素と酸素の交換、換気機能が落ちているので当然、本来であれば酸素飽和度は下がるはず、しかし今日は全く変化しない。恐る恐る、家を出ることにした。

外に出て40メートル程の短距離を歩行し酸素の割合の変化を確認することにした。

パルスオキシメーターを付けた状態で歩くと、指が微妙に動いてしまい測定が出来ませんと表示されてしまったり若干の苦しいという感覚が芽生えた。

立ち止まりオキシメーターを付け直し測定をすると、一般人と変わらないか、

若干低い90%の表示を指している。今まで酸素を吸わずに90%の表示を出すことなんてありえない。びっくりしたのと同時に信じて神事を無事に完了させなくてはならないという使命感が高まってきた。

 一度自宅に戻り神事をするための道具を詰め込み、着替えを詰め移動手段である有明から出るフェリーに乗船するべく、同期との待ち合わせ場所の豊洲に向かった。

カニューラを外しての外出なんて何年ぶりだろう?

豊洲で合流をし有明に向かう時、スマホをポケットから落としてしまい、画面を割ってしまった。

強化ガラスでも当然アスファルトに落とせば薄い液晶ガラス、衝撃によりひびが入るのは当たり前の物理現象であろう。多少のヒビだけであれば、内部の液晶には影響が無く助かり操作出来たが限界を超える衝撃を与えてしまった為、残念ながらスマホ液晶漏れてしまい、画面の一部表示が黒くなりタッチセンサーも機能しなくなってしまった。

不幸中の幸いで、シムなし予備スマホを持って行っていたため、ネット環境だけではあるが、確保が出来た。通話に関してはラインでつながっている人ならラインでの会話が可能で、旅行中に連絡が出来なくて困る事態は回避できた。

今回の旅行では船で徳島に向かい、徳島から剣山にはレンタカー。

途中の道の駅で待ち合わせをしましょうという約束しているウンコ仙人、宇宙人ハル様とも名乗られている脇導師をしてくれる方とも無事に合流が出来、そこから今夜の宿に向かう。うんこ仙人の知り合いが経営してる民宿お世話になることになっていたのだが、そこには先客が複数名滞在していた。明日の剣山登山を目的に彼らも宿泊していたのだが、話が弾んでしまい、深夜まで時間を忘れて語り合ってしまった。彼達と会食中に僕の前世の記憶を神から脳裏に映され、目の前のうんこ仙人が前世でお兄さんであり、非常に僕を可愛がってくれていた事が明らかになり、同級生も僕の弟にあたる存在であると今回の旅でウヌから知らされてびっくりしたが冷静に会話をしていると、過去の記憶がドンドンよみがえりなつかしさと、兄貴に再会できたんだという感情が爆発して号泣してしまった。

剣山という所は霊山であり人々を守る山、それがご神体であるという感覚を強く感じながらの会食となった。半田そうめん等の話やその他ここには書けない話がたくさんでした。語り足りないという気持ちがありましたが、明日の登山の為各々眠りにつきました。

ロープウェイで途中まで上がり、先は徒歩で山頂を目指す登山が始まったのだが、

息切れすることなく登山できたと言ったら噓になるが、健常者の老人と変わらない歩調での登山が可能でした。

頂上手前の神社で僕は足が動かなくなり、山頂には行けないと判断し、山頂に2名で行ってもらう事にし山頂すぐ下の神社で彼らが山頂に到着するのを祈り待っていると、ウヌからこれから上がってくる女性に声を掛けなさいと指示が出た。

声を掛けるといっても、登山客はどんどん来るのだろうと思いきや単独で女性が僕の前を通り過ぎようとしている。目の前を通過する時に「こんにちは」とあいさつを交わし、何かを話さねばと焦っていると、意識をなくしてしまう感覚に襲われる。

漫画のコナンに出てくる男性探偵のように、意識をほとんどなくした状態で、

女性との会話がスタートしていく。会話の内容は理解するが出来ないことをたくさん話していた。覚えているのは、最後に「あなた日本を救うことになります。」と彼女に対して予言めいたことを言ってしまい女性が号泣してしまう始末になった。

僕には何を語ったのかが良くわかっていない状態でその号泣してる女性が僕に対して「旦那にこの貴重なお話をしてもよろしいでしょうか?」と許可を求めてきた。

内容がわからないとは言えず許可した。

山頂に行ってもらった2人と再度合流して下山し、ロープウエイ駅の下にある神社と寺院にそれぞれ伺い、各式に則り神事を行い、無事に使命を完了させられたと安堵した。

その帰り道でソロモンの宝について展示してるお寺があるとの事で少しよらせてもらって住職からいろいろな話を伺って11年ぶりの光柱が下から出ると話されたが、

まさに山頂の直下にある神社を背にして立つと山戸の隙間から光柱が見えるとウヌから聞いていたので女性にもそれを説明し光柱の存在を女性に認識させた。

僕は住職から見えた方いるか?との問いに、即見えましたと答えた。

住職の話が進む中で、外がうるさくなってきたので、窓越しに外を見ると、ナオキマンさんが外にいるではないか!この場所で顔を合わせると聞いていたが本当にそんな事まで起きてしまった。光柱「神の化身」も拝見でき、ほかにも明らかにはできないが聞いている。全て現実に起き旅は終わりに近づいている。

光柱が次出るのは、11年後となります。その時には僕は生きて居ませんが、来生でか、身体をまだ持たない形でなのかは解りませんが、剣山に上がって光柱を拝ませてもらいます。帰りもフェリーで帰郷。東京到着、帰宅してもカニューラを使わない生活ができる可能性が有ると思っていた僕の考えは崩壊してしまった。身体の酸素飽和度が一気に低下していく感覚に襲われ早急に酸素カニューラを装着し酸素吸入を再開した。


 剣山の神事の詳細は記せないが次回軽く伝える。

結局現在はカニューラを鼻に付けての日常生活が戻ってしまった。


 来年の登山は出来なくても民宿には行きたいと思っています。

来年の7月には皆さんとお会い出来る事を目標に一年間先ずは、生きれたらと思います。神がまだ生かせてくれるのなら、来年必ず伺わせてもらいます。

最期に、抑える為には17弁の菊の鏡を磨き、神棒箱という物を並べて入魂の儀式をしなくてはならないのですが、出来てません。

恐らく近日中に抑えられなかった予兆が出るでしょうが、来年まで耐えてくれたら

その時までには、入魂をして大災害から、中災害になんとか抑えられるようにしていきたいのですが、宇宙人に言われた其の2つ物に魂の入れ方も聞いていますので、どうにかして探し当てなくてはならなかったのに、探し当てられなかった事を悔やみます。時間切れを起こしてしまうかも知れないと思うと非常に心配です。

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実録2023年12月26日お昼 近田 益貴 @junko73319

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