彼女の旅はいつも私を、まだ見ぬ世界へ連れて行ってくれます。
そんな中で、意外な素顔を見せてくれることも
偶然ながらあり得るのだと、ちょっと驚きました。

どんな時でも泰然としていた彼女にも
こんな事があったんだと
人の生きざまというものに思いを馳せてしまいます✨️

「ロカテリアさん、一つだけ僕と約束してください」

会話だけで綴られる物語。
その会話から、二人がどんな人間で、どんな関係を築き上げて年月を過ごしたか。
どんな願いや祈りを込めて、彼は彼女と約束をしたのか。

最後には、終わりが来る。
その終わりを、読めてよかった。
そう思える物語です。

ロカテリア様愛用のトランクの話。

ロカテリア様と鞄屋の会話文だけで進むも、会話だけって割りと説明口調になったりするじゃないですか。

全くない！
その内容も、情景も、時間経過さえ過不足なく表現されております！

もうほんとオススメ！

できる事ならKAC2024の『探検家ロカテリアの受難』から順に読んで頂いて、残りのKACもロカテリア様のこと注視しましょうよう！

最後まで読むと納得の感動的な恋愛掌編です。
会話文だけで構成された三千字にも満たない掌編なのに、
映画を一本見終わったかのような感慨に包まれます。

探検家ロカテリアシリーズ、毎回期待以上のすばらしさ。
今回も絶対に損はさせません！！