システム屋の底辺がぼやく闇

🗡🐺狼駄

第1話 某ファーストフードのシステム障害が信じられない

 2024/3/15の午後位でしたか、世界的某ファーストフードチェーン店がシステム障害で買い物が出来なかったお話です。


 私はこの話を仕事から帰宅後、妻から聞いて知りました。「私、年1回位しか行かないのにそんな時に限って買えなかった」とボヤいていました。


 システム障害………私に言わせりゃ、そんなものは起きて当然と認識しています。


 理由は実に多種多様、マシンや回線などインフラに起因するもの。

 少し前に起きたAWS(とても適当に説明するとAmazonが提供するクラウド上のサーバサービス)が使えずに大騒ぎしたこともありましたね。


 当たり前なのですが機械はいつか壊れるものであり(それを回避すべく保守期間を設けているけどこれも闇が深い……)、増してやこれらを管理している人間が完璧の訳がございません。


 え? その辺もAIが管理してるんじゃないのか? そのAIを作ったのも人間ですよ? AIがAI自身をアップデート出来るようになる未来は……近い気もするけど知らんです。


 他にも回線にアクセスが集中し過ぎて、パンクしてしまった。ひと口に回線と言ってもとても強者な線と弱者な線を使い、それが絡み合っていたりします。


 なのでその話を聞いた際に私の口から出た言葉は「運が悪かったね」の一言でした。


 今朝になって「原因はアメリカで実施したプロバイダの設定変更作業にミスがあった」というニュースを知りました。


 ………………ハァァァッ!? 意味判らないですよ、それは。


 システム屋の底辺から数えた方が早い自分ですが、常識的に在り得ない、在ってはならない障害です。


 少し分けて説明しますが勢いで書いているので判り難い点、ご容赦ください。


 1.何故営業停止(システム停止)時間を予め通知しなかったのか?

 これは本当に謎が過ぎます。日本で日中に発覚ということは、アメリカ(アメリカの何処なのかは知らん)では深夜で営業時間外だったのかも知れません。


 よって不測の事態が生じても営業に支障は出ない。但しアメリカ、それから同じ時間軸で営業している国はそうもいかない。


 日本や中国といった巨大なマーケットを無視してまで強行したプロバイダ設定変更って……一体どんな作業だったのやら。嘗め過ぎにも程があります。


 2.国別・地域別に分けていないのか?

 アメリカが駄目になったとしても、他の国、或いは地域に於いては、別の回線やインフラを使っておく。


 アメリカの設定が終わり、問題なければ順次続けてゆく。

 普通に考えてこういうものは二重、三重に分割しておいて然るべきです。


 3.そもそもNGが出た時点で元の設定に戻せなかったの?

 これ本当に意味が判りません。作業前に現在の設定をバックアップなり退避しておいて、上手く稼働しなければ、即時戻して原因を調査する。


 どうしてそれをやらなかったのか? 本当にただの設定変更ミスですか? 公表出来ない別の原因あるんじゃないの? と勘繰りたくなる程です。


 4.電子決済出来なくなりました。でも最低限の売買取引くらい担保出来るでしょう?


 私、もう20年前にPOS(ざっくり言うとレジ)の入れ替え作業というものに関わったことがあります。


 ネットワークに繋がったPOSは非常に効率が良く、売買取引が即時本社などの統轄に送信されることで販売戦略を練ることが可能です。


 かなり気持ちの悪い話をすると「Aさんが〇〇店にて商品Bを購入しました。Aさんは24歳の女性………」こんな情報がゴリゴリ収集されます。


 これはまた別の闇として気が向いたら語るとしましょう。


 このPOSに繋がるネットワークが仮に死んだとしても、最低限のレジとしての機能は普通に考えて担保されているものです(今のPOSは違うのかなあ………)


 まさか紙と鉛筆と電卓で以って会計作業をこなさなければならないだなんて、店員さんも想像出来なかったでしょう。


 まあこのような障害を未然に防ぐため、普通は1を決めておくのです。


 ま、まあ私はネットワーク系エンジニアではございませんから適当なことを言っております。


 もっとそちらに全振りした方なら「判るわあ………」って腑に落ちているのかも知れません。


 他にも疑問符だらけの今回の騒動ですが、キリがないのでこの辺にて。

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