このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(478文字)
様々な醜聞が噂されています。奥さんのガラシャさんに見とれた庭師を切り捨てたとか、幽閉したとか、監視したとか。ついにはガラシャさん、最後は離婚を望んだのに、忠興さんの言いつけを守って自害した、とか。しかし、それは果たして真の姿なのか。最後の一文に、そんなことを思いました。
壮絶な世を生きた人々には壮絶なる物語がある。武勇でもヒューマニズムでもなく、その義を継承したい。