第22話 シャノン、ショーに出る
私、イナミ
勇者パーティーを追放されてしまったので今は掲示板にある依頼を同じ魔法少女のシャノンと一緒にこなしていきながら生きている。
今日はどんな依頼が待っているだろう?
「イナミお姉ちゃん、何か見つけた?」
この子がシャノン、私と一緒に依頼をこなしてくれる可愛い魔法少女だ。
「待ってね。今、探しているから」
そうして私はいつも通りに私たちに合ってそうな依頼の紙を探す。
「あ、ファッションショーだって!これとかどうかな?」
ファッションショーに出てほしいとの依頼を見つけた。
「イナミお姉ちゃん、ファッションショーって何?」
シャノンはファッションショーの意味を知らないので私にファッションショーの意味を聞いてくる。
「ファッションショーっていうのは、綺麗な服を着て皆に見てもらう会だよ」
簡単にシャノンにファッションショーの意味を説明した。
シャノンは意味を理解してくれただろうか?
「なんか分かった!」
シャノンは意味を理解してくれた。
「シャノンは可愛いから絶対合ってそうだな〜」
シャノンは実際に可愛いし、ファッションショーといった場に合ってそうなので、シャノンにファッションショーをオススメしてみる。
「え?そう!?シャノン、頑張る!」
シャノンは頑張るとのことだ。
話が早い。
「それじゃあ依頼主のところに行ってみるよ!」
「うんっ!」
私とシャノンは依頼の紙を剥がして、依頼主がいるところにまで足を運んだ。
「ここだね」
立派な建物だ。
ここでファッションショーが行われるのだろうか?
「いますか?」
建物のドアをノックして依頼主がいるかどうかを確認する。
「はい。いますよ」
依頼主はすぐにドアを開けて、出てきてくれた。
「お邪魔します」
「シャノン、お邪魔しちゃう!」
私とシャノンは依頼主に案内されながら、建物の中に入った。
「ファッションショーに出てくれる…とのことですね」
「シャノン、ファッションショーに出る!」
シャノンはやる気満々で依頼主を見る。
「この子が出てくれるとのことで…大丈夫でしょうか?」
「はい。シャノンが…」
シャノンがファッションショーに出るかの確認を依頼主に聞かれる。
合っているので私は頷く。
すると。
「あれ?イナミお姉ちゃんは?」
シャノンは私がファッションショーに出るかどうかを聞いてくる。
「私は…シャノンみたいに可愛くないと思うから良いかな?後ろでシャノンを見守るつもりだよ」
私は勇者パーティーにいた頃、自分の容姿を魔法使いのアリシアに笑われたりした過去があるのと、シャノンみたいに容姿に自信がないので、ファッションショーといった場にはあまり出るべきではないかと思っている。
なので、今回のファッションショーは後ろからシャノンを応援しながら見守るつもりだった。
「出ようよ?イナミお姉ちゃん、可愛いよ?」
シャノンは私を可愛いと言ってくれる。
シャノンは正直なので本当に私を可愛いと思ってくれているだろう。
「いや…でも…」
シャノンは受け入れてくれるだろう。
しかし、見に来てくれた人は私の存在を受け入れてくれるだろうか?
「イナミお姉ちゃん!」
「…分かった。出るよ」
可愛いシャノンがこう言ってくれるし、出てみよう。
「やった!イナミお姉ちゃんの可愛いお洋服着るとこ見るの楽しみ〜」
シャノンは楽しみにしてくれている。
シャノンが応援してくれるのなら、頑張ろう。
で、本番当日
「綺麗な服〜」
シャノンは綺麗な服が並べられているのを見てはしゃいでいる。
「そうだね」
ちゃんとシャノン用に合っている服だし、シャノンは着こなせれるだろう。
勿論、私に合った服も並べられている。
「イナミお姉ちゃんお着替えしよ〜」
シャノンは着替えようとしている。
「そうだね。着替えよっか」
そして私とシャノンは着替える。
着替えたシャノンの姿は。
「イナミお姉ちゃん…どう?」
「おぉ…綺麗。可愛い」
シャノンはきっと着たら似合ってるし可愛いだろうと予想はしていたが、私の予想を上回る可愛さだった。
「じゃあイナミお姉ちゃん、行こっか」
「うん…」
大丈夫だろうか?
ファッションショーを見に来てくれている皆は受け入れてくれるか?と心配しつつも、隣にシャノンがいるので楽しみにしながら前に出た。
「うおぉ…」
そうして私とシャノンが出ると客席には沢山の人が見に来ていた。
「凄いねイナミお姉ちゃんっ!」
沢山の人に可愛い格好を見てもらえているのでシャノンは喜んでいる。
「そうだね。歩こっか」
「うんっ!」
私とシャノンはその後、歩いて自分たちの着ている服を見てもらった。
「楽しいね。イナミお姉ちゃんっ」
シャノンは私を見てくれている。
客席にいた人たちも私を見てくれている。
「そうだね…」
私は自分の容姿に自信がなかったが、今回の経験で自信を持つのもありかと思った。
「キャア!」
ここで唐突に叫び声が聞こえた。
「え!?」
「何かあったのかな?」
私とシャノンも叫び声が気になった。
「グォォォォ!」
モンスターが会場に入ってきてしまった。
「あれは…!ストレングスモール!」
モンスターの名前は力属性のモグラのモンスター、ストレングスモールだ。
ストレングスモールの力は強力なので当たってしまったら会場にいる皆が危ない。
「変身するよ!」
「シャノン、変身する!」
私とシャノンはそれからマジックステッキを出し。
「マジックアンドチェンジ!」
2人で変身した。
「グッ!」
ストレングスモールはこちらに向かって、突進してくる。
「はっ!」
私とシャノンはそれを避けた。
「頑張れ!頑張れー!」
客席にいる人たちは私たちを応援してくれている。
「シャノン、頑張れる!」
シャノンはストレングスモールに戦う気合を見せる。
「うん…皆が応援してくれている…だから、私も!」
私もストレングスモールに戦う気合を見せる。
「シャノン、上からっ!」
シャノンは飛んで上の方からの攻撃を狙った。
「分かった!私はっ…」
真正面からいこう。
「りゃー!」
シャノンは火魔法をストレングスモールに放った。
「私も!」
私は雷魔法をストレングスモールに放った。
「グ…グ…」
ストレングスモールは弱っている。
今だ。
「いくよ!」
「うんっ!」
私はシャノンの隣に行き、シャノンと一緒にマジックステッキを構えた。
「せーの!」
私とシャノンはストレングスモールにビームを放った。
「グ…グォォォ!」
ストレングスモールは倒された。
「イナミお姉ちゃん!倒したよっ!」
シャノンは喜んでいる。
「そうだねっ」
私もストレングスモールを倒せたので喜ぶ。
「2人ともありがとう〜」
客席から歓声が聞こえる。
「倒してくださり、ありがとうございました」
ここで依頼主が出てきてお礼を言われる。
「シャノン、頑張った!」
「はい。せっかくですし、その可愛い服でファッションショー、やってみませんか?」
まさかの依頼主から変身した魔法少女の服を着てのファッションショーを提案された。
「え?良いんですか?」
魔法少女の服は、私が勇者パーティーにいた頃、アリシアに笑われたりした経験があったが、まさか今、魔法少女の服を活かせられるとは思っていなかった。
「はい!是非、お願いします!」
依頼主から笑顔で返答をしてもらった。
「じゃあ…」
「シャノン、この服でファッションショー頑張る!」
そして私とシャノンは魔法少女の服でファッションショーに出た。
魔法少女の服が好きになった日になった。
勇者パーティーを追放された魔法少女、幼女と共に変身する メロンストーン @cosmo_no_cosmo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。勇者パーティーを追放された魔法少女、幼女と共に変身するの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます