110作品を読んだ感想


 まず報告なのですが、以前より告知していました『ノベルチキンレース』を公開いたしましたっ!

 【読者参加企画】としていますので、ぜひご参加くださいっ!


『ノベルチキンレース』

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093080990970090



 私が参加作品を読み終わってから1作ずつ追加していくという方針ですので更新は不定期となりますが、長くゆっくりと続けていきたいと思います。


 最初の参加作品は、野々宮 可憐さまの作品『忘れ物屋さん』です。

 野々宮 可憐さまは本批評にも『空の屋上』『サクラに狂わされる』の2作品で参加して下さり、私が共に★3と評価いたしました優れた作家さまです。

 まだ途中までしか読んでおりませんが、『忘れ物屋さん』も良い出来ですよ。


 野々宮 可憐さま、私の企画への多数のご参加ありがとうございますっ。


『忘れ物屋さん』

URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330657002338614


『空の屋上』(2話完結版)

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093079229091805


『空の屋上』(7話分割版)

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093079347087057


『サクラに狂わされる』

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093078627419717



 『ノベルチキンレース』は「どこで読まなくなってしまうのか?」「なぜ読まなくなってしまうのか?」をデータ集計する趣旨ですので、1人でも多くのデータを求めています。

 「タイトルで見切りをつけて、本編を読まない」といった場合でもデータとして受け付けていますので、ぜひご参加ください。


 また他の作家さまからご質問があったのですが、本批評と『ノベルチキンレース』への同一作品の参加は「可能」です。

 今までに批評させて頂いた作品も『ノベルチキンレース』に参加して下さっても大丈夫ですので、奮ってご応募くださいっ。(ただ、参加条件が若干異なりますのでご注意を)


 今後も本批評は変わらず新規参加作品を募集し続ける予定ですので、こちらもよろしくお願いします。




 さて今回も少しだけ、雑談のような1人語りをさせて頂きたいと思います。


 私は本批評を続けてきて「面白い作品とは何か?」を以前より強く疑問に思うようになりました。

 もちろん、何に面白さを感じるかは「人それぞれ」です。人によって好みが違いますので、どんなに大ヒットした作品でも、歴史に残るような文学でも、「面白くない」と感じる人は一定数いるものと考えます。

 「普遍的な面白さというものは無い」というのが私の結論です。


 ですがそれなら「何を書いても一定数の読者は面白いと思ってくれるのか」というと、それは違うと私は思います。

 私は「読者が面白いと感じるには前提がある」と考えます。

 その前提とは「理解」です。


 例えばですが、皆さんは英文をスラスラ読めますか? 私は読めません。

 英語で書かれた小説は、例えばそれが「ハリー〇ッター」でも、それが原文のママなら私は面白く読めないでしょう。

 英語なら読める方もいるかも知れませんが、それがポルトガル語だったりアラビア語だったりしたら読める方は更に少ないでしょう。

 作品を読めないと、面白いと感じようがありません。


 これは何も言語の話をしている訳ではありません。たとえ日本語で書かれていても「理解」が出来ない、難しい作品は沢山あります。

 「キャラの外見・性格・行動」「世界観」「時間軸」「シーン」「風景」「体や物・心の動き」など、これらが「理解」出来なければ面白いとは感じる事が出来ないのでは、と考えます。

 もちろん「難読漢字」なども「理解」を妨げていると思いますね。


 また作中に「深いテーマや、メッセージ」などを仕込んで、でもそれを読者にストレートには伝えない、といった作品もあります。

 そういった作品を否定するつもりはありませんが、その場合「テーマやメッセージ」とは別に「面白さ」が担保されていなければならないと、私は考えますね。


 または「理解出来ない」という事を面白さにしようとする作品もあります。「ギャグ作品」や「キャラの異常性をウリにしている作品」などですね。

 ですがこれらにも「別の意味の理解」が必要だと考えます。

 「ギャグである事すら理解が出来ない」事になってしまっては、ギャグは成立しません。

 異常性がウリのキャラであっても「その心理・言動に一片の理解も出来ないキャラ」では、共感・興味が湧かないと思います。


 何にしても「まずは読者に理解をさせる」。これが「読者に面白いと感じて貰う」為に絶対に必要な条件なのだと私は思います。

 もちろん異論を認めない訳ではありませんが、果たしてこれ以上に重要な事がありますかね? もし「理解より、こっちの方が重要だ」というお考えの方がいらっしゃいましたらコメントをお願いします。


 皆さんは「読者に理解してもらえるように」執筆をなさってますか?

 失礼ながら100作以上を拝読して、理解させようという「努力が足りない」または「放棄している」と感じた作品も少なからずありました。


 私は「理解」が最重要だと考えていますが、皆さんは違うのですかね?

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