音楽への未練とネットアイドルプロデュース

金色のクレヨン@釣りするWeb作家

小説を書き始めたきっかけであり、今も続く黒歴史

 はじめましての方ははじめまして。

 そうじゃない方はいつもお世話になっております。


 黒歴史というと過去の遺物みたいな印象だと思いますが、私の中でこれは今でも続いていることです。

 タイトル通り音楽に関することでして、中学生頃からいわゆるヴィジュアル系ロックに興味を持つようになったことがきっかけです。


 当時(90年代~00年代)は名古屋系と呼ばれる、ROUAGE(ルアージュ)、FANATIC◇CRISISがメジャーシーンで活躍しており、よく聴いていました。

 それ以外ではPIERROTにハマる時期もありました。

 何度も聴きこんだり、ライブビデオを見たりするうちに自分でも演奏してみたいと自然に思うようになりました。


 中学生の時は楽器を手に入れる好機に恵まれず、高校生になってからようやくギターが手に入れることができました。

 しかし、友人に一度だけ手ほどきを受けただけであまり上達せず。

 さらに弦交換ができずに困った時に同じ友人からの「店で聞くのは恥ずかしい」という言葉を真に受けてしまい、交換できないまま弾かなくなるという流れでした。


 それから時が経って二十代になります。

 今度は成人式で再会した別の友人から高校の時よりも詳しく教わりました。


 練習するうちにいくつかのコードを弾けるようになり、エレキギターで弾くようなフレーズも少しだけ覚えました。

 最終的に腱鞘炎になったことでギターは弾かなくなりますが、同じ時期に表現の手段として作詞をしたいと思うようになりました。


 通信制の作詞学校に入会して、講師の方から実地で教わる機会もありました。

 徐々に技術が磨けている実感があり、同じ時期に表現の延長として始めたのはブログでした。  

 当時は自己完結ではなく、何らかのかたちで書いた詞を外に出したいと考えており、ひょんなことからネットアイドルを立ち上げようとする人(以降発案者)に出会います。


 アイドルともなれば楽曲が必要になり、作詞の出番も出てきます。

 発案者とコンタクトを取って、プロジェクトが動き始めると自然にモチベーションが高まっていきました。

 ただ、残念なことにこのプロジェクトは上手くいきませんでした。

 せっかく黒歴史がテーマなので、こぼれ話をしましょうか。

 

 途中までは連絡が取れていたのが、ある時を境に発案者と音信不通に。

 それでもモチベーションが高かったため、すでに集まっていたメンバーと連絡を取って、どうにか活動をかたちにできないか動いていました。


 ある時、腱鞘炎の治療でマッサージを受けに行くと、携帯が延々と着信。

 出られないので放っておくと、一度切れてから延々と着信。

 何ごとかと治療後に画面を見ると発案者からでした。


 この時、すでに発案者にいい印象はなく気が進まないものの、折り返し電話をかけることにしました。

 鬼電してくるほどなので罵詈雑言が飛んでくることも覚悟しましたが、ねちねちとこちらを否定してくる程度で済みました。


 当時は若さと勢いがあったので、「発案者がいなくても俺がやったるぜ」みたいな意欲が出たと思いますが、今ならリスクを取らずにフェードアウトすると思います。

 そもそも、私自身が愛知県でメンバーは九州から関東、関西と散らばっていたため、今ほど生配信のインフラが整う前では無謀でした。

 ネットアイドルに関してはこれ以上の追加エピソードはありません。

 

 ここからは並行して自分で作曲ができないか挑戦していた話も取り上げます。

 作曲はメロディーとコード(伴奏)があればかたちにはなりまして、キーボードの練習をしながらオリジナルを作るべく模索していました。

 当時はAKBやけいおんがヒットしていたので、楽譜を取り寄せて練習する機会が多かったです。


 どうにか渾身のメロディーは書き上げたものの、コード理論が難しいことがネックになり、伴奏を作れないことで諦めました。

 パソコンで作曲するDTMを覚えるのが難しかったことも理由の一つです。


 ちなみに曲がないというのは作詞をする上で致命的でして、作曲なしの歌詞というのはポエムみたいなものです。

 ポエムが好きな人は満足かもしれませんが、欲張りな私は完成した状態にどうしてもしたいと思いました。

 そこで最終的に文字だけで完結するシナリオに興味を持ち、思いつきで映画のシナリオコンテストに応募したことがきっかけで小説を書こうと思い立ちました。


 今では小説の執筆にどっぷり浸かり、作詞をしたいという欲求が湧いてくるはありません。

 しかし、音楽への未練は捨てきれないようで、学校の体育館をステージにしてバンド演奏する夢を今でも見ます。

 そんな思いをこじらせているという観点からいけば、過去の遺物としてだけでなく、現在進行形の黒歴史なのかもしれません。


 最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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