はじめて「フェチ」を感じた瞬間を、覚えているだろうか。私は三歳!(冗談みたいですよね。ガチなんだぜ、これ……)

初美陽一

はじめて~の~フェチ★ ……ちょ、待てよ……早ッ……ちょっ待てよ!(焦燥)

 フェチ、あるいはフェティシズムとは、それ即ち。


・「何かに偏愛を注ぐ」

・「妙にこだわってしまう物・展開シチュエーション・ジャンルがある」


 大体、そのようなものです。


 え~わたくし、プロフィールにも「フェチ作家」と書き自称しておりまして。

 フェチ沼から生まれ、フェチに生き、フェチを描く、もはやフェチに誇りを持ってさえもおります次第(イヨ~ッポポンッ)。


 そんな私が、そもそも初めて「フェチ」とおぼしきものを自覚したのは、果たして何歳頃でしたやら……。


 記憶にある限りでは。


 くらいです。


 ガチです。


 三歳くらいの時、初めて、フェチを感じました。


 ……いや、二歳だったかな……?(幼稚園に通ってたかどうか、とかの記憶が曖昧なので……)


 いや~……。


 ……さすがにごうが深すぎるだろ!

 早熟とかの問題でもないんですよ、どういう情操してんでいっ!?(てやんでいっ!)


 でもガチなのです。ハッキリと記憶にあるので。

 まあ前置きはこんなところで、果たしてどのようにしてフェチに目覚めたか、説明させて頂きたく★



●あの日の~想ひ出~♪


 それは幼年期、おうちでアニメを鑑賞していた時分の出来事にござい(イヨッ)。

 アニメは『魔法使いサリー』、活発な魔法使いの主人公サリーちゃんが画面狭しと大活躍する、とても賑やかで華やかな、素晴らしい名作ですね。


 でも、シンプルに「主人公が可愛くて萌えた!」とかそういう話ではないのです。フェチとは、業とは、柔らかな毛布の如き優しさにくるまれるようなものではないのです。何言ってんだ。


 それは、物心が付くか否かという時分の私に、突然に降りかかってきました。


 事の次第(ストーリーのことです★)は、サリーちゃんの友達――

「すみれちゃん」という、お淑やかなお嬢様キャラの少女が、「泳ぎが苦手」という弱点を克服せねばと、秘密特訓を行う、という展開でございました。


 その時に、細かな部分は曖昧なのですが、山に流れる川で秘密特訓をする、という流れだったと思うのですが(今にして思えば「泳げない子供が一人で……?」というのも危なそうなので、ちょっと違うかもしれません)


 それでですね、いざ特訓に望まんとする見上げた心意気の持ち主、すみれちゃんがお洋服を脱ぎましたらですね。

 いわゆるその、単語は色々と表現に気をつけて書かせて頂きますが。


 そう、学園モノとかではお馴染みの、あの〝水着〟だったわけですよ。

(※名称など表現には気をつけさせて頂いております)



 その瞬間――当時の私(多分3歳くらい★)に電流、奔る――!



 つまり、そういうことです。


 私は、恐らく三歳、もしかすると二歳ごろ――



 学園モノお馴染みの〝水着〟にフェチを感じてしまったんだ――!!(ドドーン)



 ……ちなみにその後のストーリーは、まあ恐らく溺れそうになって、何やかんやで魔法で助けてあげて、何やかんやで泳げるようになったのではないでしょうか(その辺は曖昧)。


 幼年期でも、インパクトの強い出来事って覚えていますよね……だから「フェチ覚醒」はハッキリ覚えていて、それ以外はかなり曖昧なのだと思います。

 とはいえ幼少の時分、当たり前ですが「フェチ」という言葉も知りませんでしたし、明確に言葉として意識するようになるのも、ずっと後……。


 そもそも「はじめてフェチを実感したのが〝学園モノお馴染みの、あの水着〟」という話で、それ以降はアニメや漫画、ゲームに小説、ライトノベル……と、様々なコンテンツに触れ、そのたびに新たなフェチを覚え……。

 だから、はじめてとはいえ「水着が一番」という訳でもありません。


 あっ一番という訳ではありませんが、しっかり「フェチ」ですけども★


 されど、そうして幼年期にもかかわらず、突発的に生まれるもの……普通にしていれば生まれぬはずのが、意識せずに発生してしまうもの。


 ゆえに今、思うのです。



 フェチとは、考えて理解するものではない――するものなのだ、と――

 何言ってんだ。



 ちなみに覚醒というか、ぶっちゃけ心の〝〟みたいなものだと思います★


 むしろこっちのほうが、しっくりきますね。思いがけず発生して、変に触れようとすると痛みを伴い、されど決して離れはしないのです。


 本来なら恥ずかしくて公言しにくい話だとは思うのですが、せっかくなので『黒歴史放出祭』という場をお借りして、書かせて頂きました。

 始まりは、〝あのお馴染みの水着〟が映った、アニメ(もうずっと何言ってんだ)


 フェチ、即ち心の〝ささくれ〟が、けれど自分の意味を実感させてくれる……。

 そんなかけがえのねぇものなのです。そもそも、フェチから生まれる作品もありますし。フェチがなかったら……生きてゆけない……(震え声)


 結果、心には〝ささくれ〟だらけ。即ち幼年期から刻まれ続けたフェチまみれの私ですが……何やかんやで楽しいです~★(ヘーイッ!)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

はじめて「フェチ」を感じた瞬間を、覚えているだろうか。私は三歳!(冗談みたいですよね。ガチなんだぜ、これ……) 初美陽一 @hatsumi_youichi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画