世界は僕らの手の中

ボストンクラブ

第1話


異世界転移、異世界転生、現代入り。

ファンタジーから現代や現代からファンタジーってのは近代ではコレが定番だ。


なんでこんな話をするかって?

今の俺達がそんな状況だからかな。


現在は石造りのそれなりに広い部屋に明石高校一年B組の全員と担任副担任の計38名が魔法使いの集団に囲まれていた。

クラス転移ってテンプレなんだけど、このB組の一部。

俺と同じ青春部の4人と顧問である副担任の5名はある意味古巣に帰ってきたなんだよね。


「うわ〜……りゅーちゃん、此処ってさ……」


「雀さんや、言わなくてもわかるだろ」


俺に話しかけて来たのは赤い髪をポニーテールにしてる女子の名は『南原雀(なんばらすずめ)』

愛嬌ある顔付きに小柄なのに出るとこは出てるトランジスタグラマーなので一部から人気だ。

ちなみに俺はりゅーちゃん事『東條龍司(とうじょうりゅうじ)』、デカい硬い強いの気は優しくて力持ちなグッドルッキングスチューデントだ!


ちなみに彼処でやれやれしてる白と黒の混在した髪の中性的な奴は『西園寺虎太郎(さいおんじこたろう)』

そしてその横で無表情で菓子を貪ってるむっちりボインな高身長女子は『北見玄(きたみくろい)』


そしてニコニコ笑顔で皆の同様やら何やらを沈めてるのが俺達の副担任で、この4人の顧問である『真中麟哉(まなかりんや)』先生だ。


「勇者達よ、この世界を救ってほしい!」


魔法使いの間から飛び出てきたのは髭と豪華な装飾の如何にもな王様だ。

勇者とか世界を救えとかウケルー


さて、ネタバラしと行こうか。

俺達5人は元々この世界の生物で、かつては皇天獣と呼ばれた存在だった。

俺達は孤高で、たまに人里の様子を見たりとかして平和に暮らしてたんだが産まれてから6000年過ぎた辺りで人が学校を作ったんだ。

最初は奇っ怪なことをしてるなって印象だったんだけど、彼等の切磋琢磨し輝いてる青春を送る姿を見て俺達は自分達も青春をしてみたいって思ったんだ。

そんで神様脅して人間に転生して、青春を楽しむために青春部を立ち上げたって訳。

で朝のホームルームの途中に古巣に帰還よ、テンションブチ下がるわ。


あ、ちなみに皇天獣は12居るし、その使命は拮抗。

つまり人間が栄え過ぎれば人間を間引き、逆に魔が栄えれば魔を間引く。

この世界は魔王と聖王が拮抗して無事成り立ってるからこんな風に異世界から召喚したら他の奴等が襲いに来るからする必要無いのよね。


っと、なんか王様の「魔王のきょういーw」な話が終わってスキルとかの鑑定に鏡の魔導具を触らせだした。

アホだねー、スキルってのは後天的なのも有るからその測定魔導具じゃ解らないのが多いんだって。

それに強い程度なら見えるけど強すぎると測定出来ないから無し扱いになるのにそれすら知らないのかよ。


「りゅー……俺……無能……なる……ちょっと……各地……見てくる」


「おけ、虎太郎は無能追放系ね」


「じゃー私は適当に何日かしたら出てあの子達の様子見てくるね〜」


「雀は後日追放系、玄は?」


「モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ」


「やる事無いから適当なタイミングで行方不明になると

んじゃ俺は他の獣に挨拶したいし勇者(笑)が出たら適当に喧嘩売って追放されとくわ」


それぞれ打ち合わせし、虎太郎はステータスをわざと低く見せて追放されてかつての仲間達に会いに行くとなり、雀は適当なタイミングで抜ける事を選び玄は初任務とかで行方不明になるとした。

さて、頑張ってDQNしないとなー

先生はどうすんのかね?















全く、勇者なんて召喚しても意味無いのにね。

世界は俺等の手の中なのにさ

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