地獄3丁目三途の川付近、妖組(あやかしぐみ)。)
かふぇおれ
壱章 堕天、スピード出世。
第1話神と堕天と無茶ぶりと
昨日、2024/03/09に通り魔事故で死亡したこの男、──黒井恵介は、冤罪で地獄に堕ちていた。「ンなんだよ!『間違って地獄行きにしちゃったけど、地獄のトップになればかえって来れるよ♪あと、閻魔が死んでから地獄の治安激悪だから!』とか言いやがって…」とゆーか閻魔って死んでたんだな…とか思いつつ、恵介は、三途の川付近の大きな屋敷の前にいた。「でっけぇな…もしかして、ここって893の屋敷なのか?」そう思うのも無理はない。屋敷の入り口にはでかでかと、『妖組』と流暢な筆文字で書かれていたからだ。「ワンチャン、ここで下積みとかしてりゃ、うまく出世してトップになれるかも!」とか思い、門を叩いたのが間違いだった。鬼に追いかけ回され、近くの茂みにしばらく身を隠さなければいけなくなっていた。その横にある粗末な小屋が次に目に止まっていた。「ここは…人はいなさそうだなぁ…ん?何だありゃ、刀……なのか?」恵介は、その鍔のない無装飾の刀を持っていた。「ふーん。……かっけぇじゃん。」無装飾、というところが恵介、いや男子の忘れかけていた厨二心をブーストさせていた。このとき、恵介はまだ知らない。さっき見つけた組が何で構成されているのか。刀がどんな力を持つのかを。
地獄3丁目三途の川付近、妖組(あやかしぐみ)。) かふぇおれ @japanmonster
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