二 酩酊
家に帰った私は薄暗いベットの上で寂しく泣いた。考えた。
三守はもう青海.......青海佳奈のものだった。
私はまだ三守を自分のものにしていたかった。
「もう取り返しのつかない事をしてしまった。」
此の時の私は、浮気した三守が悪いにも拘らず、自分と青海ばかり責めていた。
「青海が悪い、全てあの女のせい。」
私は無力だった。幼稚だった。少し考えれば青海のほうが”スクールカースト”が上。色恋沙汰の喧嘩になったら、負けるのは確定ということは解る筈だった。
負けると言う事は”死”だ。学校は小さき社会だが、この世の全てが詰め込まれていると感じていた。矛盾、怒り、恋、勝利、まさに社会。
中学生、特に女子にはこの社会で勝ち続けなければならない。
陰湿ないじめを回避することが重要だった。
しかし、そんなことで私のある決意は変わらなかった。
その決意とは、「卒業までには、三守.......
私一人で青海グループ(取り巻きは4人。
中学2年 秋のことだった。
中学生サディスティック 乃仲 柔 @nonaka_yarawa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。中学生サディスティックの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます