押し入れの上

父の独身時代の話。

サラリーマンをしていた20代の父はとあるアパートで独り暮らしをしていた。

何も変哲もない和室で、数年住み続けた。

ある日、ふと押し入れの上にある小さな襖が気になったそうだ。

ガラッと開けると、子供の白い足首がにゅっと暗闇から浮き出た。

冷静に確認すると、それは生足ではなく義足だった。


前の住民のものかと思われるが、そんなものを残していくなんて、

気味悪いなと語ってくれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

とある北関東地方の怖い話 暗頃 @ancoro_kowakowa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ