第2話 臨沮にて奮戦す

関羽は逃げ続けたが、遂には臨沮で退路を絶たれてしまった。

関羽「ここまでか...」

逃れるうちに兵たちは100兵まで減り、関羽も関平も疲労困憊状態であった。

朱然「降伏せよ!関羽!」

関羽「降伏などするならば、死ぬ方がマシだ!」

朱然「皆、突撃せよ!」

呉兵「うおおおお!」

関羽(我が天命、ここで尽きたか。すまぬ、兄者、張飛よ...)

関羽は武器を振り続ける。だがそれでも襲いかかって来る兵は減らない。

関羽(くっ...なんということか。ああ...最初から孫権に荊州を返還しておれば良かったな。)

馬忠「関平を捕らえたぞ!」

関羽「なに!?」

目の前には関平が捕らえられている光景が広がっていた。

関羽(もう駄目か...いや、まだだ。まだ儂の天命は尽きぬ。先に天命が尽きるのはあやつらの方だ。)

関羽はそう心の中で思うと、一心不乱に武器を振るいながら馬忠の方へと向かった。

朱然(先程よりも気迫が凄まじい。どういう事だ。)

呉兵は関羽に怖気付き、数兵たちが逃げ出す。

その逃げ出しに気づいた呉兵たちがさらに逃げる。

関羽はそれでも馬忠の方へと向かい、馬忠は怖気付き逃げようとしたがその頃には首を切られていた。

呉兵「ば、化け物だ!逃げろ!」

朱然「おい!まて、逃げるな!」

実際、呉兵はこの頃3割は削られていた。

関羽「貴様ら、良くもやってくれたな。」

朱然「っ!」

朱然と関羽は刀を振るうが、圧倒的に関羽の方が優勢である。

朱然「て、撤退命令だ!」

関羽は奮戦し、呉軍を撤退させた。

残った関羽の兵は40程である。

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三国志 if 超新星爆発@アンペア @satohakami

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