三国志 if

超新星爆発@アンペア

関羽包囲網編

第1話 逃げる軍神

219年12月、蜀の武将である関羽は同盟軍であるはずの孫権軍から逃げていた。

関羽「嗚呼、なぜこうなったのだろうか。兄者、弟よ、すまぬ。儂は先に逝く。」

時を遡り同年ーーー


彼は敵である魏の城、樊城を攻撃していた。

魏軍の援軍として駆けつけた7軍は水没、軍を指揮する于禁が執っていた3万の兵を降伏させ、さらに樊城北部に駐屯しているかの武将龐徳までを斬った。このように、闘いの序盤から中盤頃までは蜀が優勢であった。魏の曹操は関羽を恐れ、一時期は遷都を考えるほどであった。


だが、その後関羽達が追い詰められるのは彼らが1番知る由もないだろう。

その後、同盟国のはずだった呉軍が戦いに参戦。呉は既に魏と同盟を密かに結んでいたのだ。

蜀軍の武将達は悉く呉軍に寝返り、関羽は拠点の江陵・公安が取られ、関羽は遂に麦城まで逃げ込んだのである。

関羽「まさかこのような事になろうとは...」

残りの兵は500もおらず、残った武将は関平ぐらいであった。

関平「まだ勝機はあります。」

関羽「なに?何か策があるのか?」

関平「ええ。降伏するふりをして逃げるのでございます。」

関羽「滑稽な策であるが...だが、それくらいしかなかろう。」

関平「作戦の決行はいつにしますか?」

関羽「時間はあまりない。今日の夜だ。」

関平「ははっ。承りました。」

関羽らは予定通り策を実行する。

呉の兵「なに?誰も居ないぞ?」

呂蒙「関羽共が逃走したぞ!追え!」

呉の兵「うおおおお!」

関羽達は絶望的な状況に立っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る