はこをひろった僕
猫田 大和
にっき
にがつさんにち
ぼく■やまだしょうです。
たくさんのおた■らと、ごはんの■るへやにすんでいます。
ぼくの■たからは、くろ■てぎゅっとおす■かけるいしと、
しろ■かみと、とてもきれい■ほこです。
すこしさむ■です。
にがつよんにち
きょうは、■くさんのひと おたからをくれ■した。
とてもきれいなくま■ぬいぐるみで■た。
さむ■です。 あた■かいいきでか だがお■つきました。
にがつごにち
お からが■しいです。 ぼく ■らだがこおりみたいに
かた な
に ろ■に
き う■さ む ■よ。
に■ な ■
■ け ■て。
速報です。
午前3時58分に男児がゴミ捨て場で倒れているところが見つかり、
通報を受けましたが、緊急搬送された病院で死亡が確認されました。
この男児を捨てたと見られる容疑者の山田 礼子は、
「『神の子』を生むためだった。しょうがなかった」と
容疑を認めるも理由の分からない話をしていました。
引き続き、警視庁捜査一課の捜査は続く模様です。
それから三百年の時が過ぎた。
当然容疑者も、当時担当していた警視庁も全員あの世へと旅立った。
しかし、捜査は謎に包まれたまま、「神の子」が死んでから
三百年の時が経っても災害大国である日本は全く災害が起きなかった。
神の子が持っていた黒い箱には、小さい骨?のようなものと、
一枚の紙切れが入っていた。
そこには、
「いつもいっしょ。ずっといっしょ。これからも、きっと。
なにがあっても。たくさんのおたからと、たくさんのひとたち、ともだち。
みんな、ぼくはだいすきです。
ぼくのいき■いるこのくにがずっとたのしくいられますように」
と書いてあった。
これを見た日本のマスコミや小説家などが「これは神の加護だ」と
騒ぐ声が相次いでいる状況だった。
現警視庁捜査一課は、「『神の加護』というものは存在するか
はわからないが、もし、この事件とこの災害頻度が関係しているのなら、
私達はこの事件を忘れてはいけない」と話す。
現日本総理大臣は、
「こんな日本も一生続く訳では無いはずだ。だからこそ、
この事件に甘えず、災害大国である日本ということを忘れず、
災害や国民と真摯に向き合い、この国を保っていきたい」と話し、
日本との向き合い方を明らかにした。
「戸籍を新しく…ですね。 名前をお教えください。」
「…翔…山田翔です。」
「…了解しました…それでは、戸籍をお確かめください。
全ては、『神の子』の名の通り…」
はこをひろった僕 猫田 大和 @Black_cato00o
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