再会

僕は、いつも通りに学校から帰っていた。

疲れたなーとか思いながら、帰宅への道を歩いていた。

そういえば、明日から転校生が来るらしい。

こういうのを聞くと、日波なのではないかと期待してしまう。

ちなみに、今の歳になって女の人にちゃん付けは個人的に付けたくないので呼び捨てにしている。


家に着いた。


「ただいまー。」

「あら、おかえりー!そういえば、日波ちゃん、こっちに帰ってきたわよ!いつものところにいるから来てって伝言預かってるのよ!」

…!?日波が帰ってきた!?

僕は、きっとあの秘密基地だろう。と、思っていてもたってもいられなくなってしまい、走って秘密基地に向かう。


秘密基地についた。

おそらく日波だろうという人物に向かって、声をかける。


「日波ちゃん…?」

「史霧くん…?」

これこそ、感動の再会というものだ。

今になって気づいたが、子供の時に作った秘密基地だからか、とても小さくて二人とも背を屈めている。


「日波ちゃん、だよね!?、僕、史霧!」

「史霧くんだったんだ、それにしても成長したねー!」

どうやら昔のままみたいだ。

昔のように天真爛漫だった笑顔は健在である。

昔から可愛かったが、今はそこに大人っぽさも加わり、とても笑顔の似合う女性になっていた。


「日波ちゃん、久しぶり」

「うん、史霧くん、久しぶり」

改めて感動の再会だ。といっても何を遊べばいいか考えてなかったので、聞いてみる。


「ねえ、何して遊ぶ?あと、呼び捨てで呼んでも?」

「んふふ、いいよ。約束、覚えててくれたんだ。嬉しいなぁー。…ねえ、もしよかったら、明日からの計画立てない?」

「うん。手始めになにする?」


こうして、賛成したり反対したり、ぎゃーぎゃーと、言い合いながらも、どんどん話が進んでいく。


…?なんかやっぱり日波がおかしい。久しぶりの相手に言われたくはないだろうが、なんかやっぱり変。

昔と性格が変わってるとか、そういう意味ではなく、なんとなく変なのだ。


「熱でもあんの?」

「え?そんな事ないと思うけど。」


そうか、なら勘違いだったのか?


日波?日波がおかしいぞ。段々と笑顔も減ってきて、

…そんな時、

「う、あ、苦しい、、た、すけ、て」バタッ

「日波!?日波!?」

パニックになりながらも、救急車を呼ぶ。


救急車がついて、僕は日波と一緒に乗るこなった。

どうやら、一刻も油断ならない状況らしい。


どうして?僕、実は待たせすぎて高熱だったんじゃ。もしくは何かの病気なのか?でも、それだったらおばさんが遊びになんて行かせるわけがない。

「大丈夫?」

どうしようどうしよう、僕のせいで何かあったら…

「おーい、君!大丈夫か?彼氏さん、君が取り乱すのもわかるが、君が冷静でいなくてどうする。気持ちはわかるが、彼女さんの為にも、冷静になってくれ」


少し、冷静さを取り戻せた気がした。


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僕と君がしぬまでにしたい100のこと 瑠燈 @tuk082sd

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