中学生のドッキリしたこと

くさぶえ 舞子

中学生のときにドッキリとしたこと

今だから笑える私の黒歴史は中学生のときに集中する。

それは、中学一年生のとき、私はまだまだ子どもの夢みる夢子ちゃんだった。

英語の時間が始まるときに毎回単語小テストが行われていた。そこで「6」の英語を書く問題が出ていた。そう、答えは簡単、「six」私はそれが解らなくて「se○」と書いてしまった。私はお子ちゃまで、知らなかったのだ。そのテストが返ってきたとき、英語の下ネタ好きの英語の先生は

「あるクラスでぇ~sixをse○と書いたヤツがいるぅ~」

と、ニヤニヤしながら言った。

どっ!と悪ふざけずきの男子たちが笑った。

なんといっても中学一年生男子だ。もう、おさるさんだ。

「誰や~!?」

幸いにも私はお子ちゃまなので自分のことを言われていることに気づきもしなかった。

だから、その場で平気でいられた。

先生が私がどんな顔をしているか下品な顔つきで見てきたがまったく知らん顔していた。

「チッ!」

って感じで先生は、あろうことか悪ふざけずきの男子に私のことを耳打ちして教えていたみたいだ。

「アイツ、マジで知らんっちゃねーや?」

と、ささやき声が聞こえてきたけど、知らないので、私は平気だった。その声にも反応しない私がつまらないのかウワサ話にもならず助かった。これが、絶対間違えてはいけない単語であることに気づいたときはもう、しばらく後のことだった。

次に恥をかいたのは、中学二年生のときだった。あれは秋ごろだったと思う。臨海学校へ

行ったときのことだった。スケジュールがあって、それに従わせようと先生たちは必死だった。その中で夜、慌ただしくお風呂に入る順番がきた。皆、裸になるのが恥ずかしくて、中々すすまなかった。見張りの体育の女子の先生は声を張り上げていた。

「誰も見よらん!サッサとはいらんねーーっ!!」

「はい、次、次!」

と、皆、わたわたしながら脱衣場で入れ替わり立ち替わりを繰り返ししていた。

そんな慌ただしいなか私もこそこそと入った。とりあえず、服を脱ぎ、脱ぎ終わった服を袋に入れた。そして、こそこそ洗って広い浴槽に入った。すると、全体の動きが見えてさっきまで慌てていたのが馬鹿馬鹿しくなった。そうなると、堂々と、脱衣場へむかった。

所が、自分の棚に置いておいたパンツがない!パンツがないのだ!代わりに別のパンツが置いてあった仕方なく間違えたんだな、じゃ、私はコッチをはくからおあいこだね。と、心の中でつぶやいた。

臨海学校が終わって二週間くらいたったころ、男子の体育の先生がニヤニヤしながら、男子も女子も集まる機会があったときにまた

「別のクラスのあるヤツがパンツを忘れて帰ったらしいと、女子の先生からきいたけど、そのパンツは処分したそうだ。誰やったちゃろうね?」

と、ニヤニヤ笑いながらチラリとこっちを見ながら私をみていた。他の人は気づかなかったみたいだけれど、私は即自分のことと気づいて恥ずかしくなった。ここでは、犯人探しは行われず、早く話はかわってくれて助かった。その時は、下着に名前を書かなければよかったとか、入れかわってパンツをはいた訳ではなかったことなどぐるぐる考えた。

どうしてこう、意地悪な先生ばかりの中学校だったのだろうと、今でも思い出すと忌々しい気持ちになる。

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