第192話 脱出!

翌日は、早起きして厨房を見ているが何故か人が多くいる。


「副料理長、おはよう人数増えていない?」

すると早起きで眠いはずの副料理長が答えてくれる。


「おはようございます、確かに人は増えてます。各一族の元で料理をしている者が、このスープパスタの作り方を教わりに来ています」

今更うどんでーす!とは言いにくいよね。


「ダーリンおはよう、何を考えているの?」

「カオリさん、うどんて言いたいけど、戻れないかも知れない!」

「いいんでしょう、ここにない物だからね!」

そしてうどんは、永遠にスープパスタとなってしまった。


そして朝食が終わると、又王都を目指して風車で移動!

もちろん先行は俺たちの組!


「そう言えば俺達は、街に寄ったけど何処にも出なかったよね?」

「まあ何も観るものは無いので、王都まではこのままですね」

そんな物なのか、サトウキビも見つかったのに新たな発見もあるかも知れないのに。


この地底世界は、もう進歩が止まった世界なのだろーか?


「よし決めた、俺は歩いて王都を目指す!王女様風車を止めて欲しい、俺は歩いて王都を目指す、先に行ってくれる!」

「何を言っているの、貴方は私の旦那様だから一緒に王都に行かなければなりませんよ!」

「なら、俺は降りるよ、では!」


俺は風車から飛び降りて、草むらに着地、カオリさんも同じく飛び降りた。


「全く行動早すぎよ、早すぎると女の子に嫌われるからね!」

全く頭が桃色の人は、何を言っているんだか!


そしてしばらくは、草の中に身を隠して道を見ている、通り過ぎる風車の一団。


「さて、どうにかみんなは行ったようだね、道に出てのんびりと追いかけていこう」

「そうね、やっと地底の冒険が出来るね、頑張りましょう!」


俺とカオリさんは手を繋いで、道を歩いていく。

「ダーリン、何か乗り物はないの?」

「乗り物って、免許証は無いから何も無いはずだけど?」

一応アイテムBOXを探る、折りたたみ式のマウンテンバイクを発見。


「カオリさん、これなんか如何かな、風車よりは乗り心地が良いと思うよ!」

「本当ね、2台あるのかしら?」

「4台あるよ、きっと家族分を姉さんが買ったみたいだね、壊れても変えが取り敢えずはあるので、安心して!」

「ならレッツゴー」


俺達2人は、マウンテンバイクで、地底の世界を旅する事に!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「えぇ〜、旦那様がとびおりたわよ、魔法使い達すぐに止めなさい!」

「王女様無理です、今は最速で走ってますので止まりません!」


「如何するのよ、黒と白」

「まさか飛び降りるなんて、信じられない」

「本当、カオリさんも飛び降りたわよ!」

みんな背後を見ながら、進んで行く。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ゆるゆるダンジョン攻略記 川向こうのジェロ吉さん @fin77

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ