第191話 スープパスタという名の!

休息の為の途中の街の中、此処で夕食と一晩の休息を取る。


ただ俺達は、後から来た火の一族の調理人達と、スープとサトウキビを煮ている。


「もう疲れた、寝る〜」

「カオリさん、寝るのは不味いよ王妃様のお願い出しね」

「何よ人妻に鼻の下を伸ばしたダーリンなんて裏切り者よ!」

そんな事を言われても、約束は守らないとね。


∧( 'Θ' )∧∧( 'Θ' )∧∧( 'Θ' )∧∧( 'Θ' )∧∧( 'Θ' )∧


少し前の時間、先に着いた俺達は、街の中で王族の屋敷でくつろいでいた。

街には、き族達の館があり、なるべく平民の生活を邪魔しない様に、泊まる所はある様だ。


羽目を外したい人は、背中の羽根を隠して、平民の服に着替えて街に繰り出す。

そしてお金を街で使い、経済を少しでも回して行く。


ずーと光が当たる部屋の中で、影になる部分に行って体を休めるカオリさん。

「全くこんな物見つけなければ、のんびり出来たのに」

「ごめんよカオリさん、だって見つけてしまったんだもの!絶対地底で欲しい物だよね」


「御免なさいダーリン、愚痴言って、反省して頑張りますよ!」

カオリさんは鍋を見に行く、鍋は今の所水飴、もう少し料理人達にかき混ぜてもらおう!


そしてメインのスープは、出来上がったが、いまだにパンは硬いまま。

「このパンを柔らかくする酵母が作れないと、如何にもならないね!」

「小麦はあるんだから、パスタか何かにする?」


俺がパンを見ていると、後ろでカオリさんが言ってくる。

「でも味付けはどうしますか?」

「スープに入れてスープパスタもどきで出しましょう、足らない人はパンを食べてもらってね」


確かに、出汁を取ったスープならスープパスタになるのかな。

少し作って、3人に毒味ならぬ味見をさせてみる。


「美味しい、それにこの長い物と合いますね」

「本当ね、こんなのを毎日食べたいわよ」

「旦那様について来て正解ね」

毒味ならぬ味見が終わったので、王女様に出す。


「………ここれは、美味しすぎて倒れそう、これならお母様も納得すると思います」

そこまではオーバーだろうけど、味は合格みたいだ。


ここからは、また料理人達が修羅場になる。砂糖を作り、スープも出汁を取り、そしてパスタ麺を捏ねて、のばして、切って、茹でる。

また料理の工程が増えていく。


「すいませんね、料理の仕事を増やしてしまって!」

すると副料理長が、笑顔で答えてくれる。


「そんな事は有りません、料理が変わる瞬間を我々は一番最初に体験してるんですから、王都の重鎮様達や料理長さえもまだ体験してません、これからもご指導をお願いします」

何故か俺とカオリさんに全員頭を下げて来た、本当にそれ程の事なのかな?


夕飯に、スープパスタを出したら喜ばれて、翌日もこれを出してくれと王妃様!


料理人達ごめんね〜、明日も早起きだね。


追伸、スープパスタよく考えたら、うどんだよね!


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る