第190話 王都に!

考え込んでいた王女様が、何かを言うみたいだ。


「ではこれを半分刈り取り、次の休憩場所まで持って言って、今度の休息中に煮てみましょう、

その内にお母様が、追いついたら私の方からお話しします」

俺達に話しかけた途端に、後ろで声がする。


「何この甘さ!脳が脳が破壊される」

「バファロー共が、美味しそうに食べていたのが今思うと悔しい!これが分かっていたら。あんな暗闇で働く事がなかったのに〜」

白と黒がサトウキビをかじって、騒いでいる。


「なら風魔法使いさんに、根元で切って貰って持っていきましょう」

俺が言うと、魔法使いさんは首輪傾げる。


「俺達に、そんな事は出来ません、風で推して倒す事は出来ますけど!切るなんて」

「そうです、出来ませんよ」

なんで〜風でピッピツて切って下さい良〜。


「ならどうやって、切るんです女王様?」

すると俺に対して言ってくる。


「どうにかして、お母様がくる前にね!風車で待ってます」

全部手刈りかよ、葉も落とすのか!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


その頃王都の門に、入場の人々が並んでいる、その後方の小さな森の中。


「何で私達が、こんな物を持って人間の国に来なくちゃならないの!」

「仕方ないですよ、バレてしまったんですから」

「何処に小さいスパイが居たのかしらね?」

「恐らく妹達が何処からか見ていてお婆様に告げ口したのよ!」

「全くあの子達は、私達が王様に先に、種付けされたからって、ヤキモチ焼いて!」

「でもその後にアレをしたのが、バレたからじゃ無いのかな?」

「おかしいわね、絶対にバレない筈なんだけどね」

「とにかく罰だから行きましょう」


3匹のスライムプリンセスが、森から出て王都の門に近づく。


それを見た、王都に入る人々は散り散りに周りに逃げて、兵士達が槍や杖を構えて門に集合する。


「お前達スライムは何の様だ、目的を言え!言わぬのなら討伐する!」

上位スライムまして人型の格好、騎士は一応は話しかける。


すると、スライムは書簡を渡してくる。

「お婆様が、此処の王によろしくってさ、その内に此処に来るそうよ、その書簡をよく読んで待っていてね!」


書簡を渡すと、スライムはまた王都と反対方向に帰って行く。

書簡を貰った兵士は慌てて、王城に走って行き、白の一族に書簡を渡す。

内容を確認して、王様に報告した。


その日から、王都は厳戒態勢に入った。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


俺はどうにかナイフで採取して、アイテムBOXに仕舞って、風車に乗る。


次の休息場所まで、また痛いお尻をカバーしながら、大人しく風車に乗って行く。













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