第190話 王都に!
考え込んでいた王女様が、何かを言うみたいだ。
「ではこれを半分刈り取り、次の休憩場所まで持って言って、今度の休息中に煮てみましょう、
その内にお母様が、追いついたら私の方からお話しします」
俺達に話しかけた途端に、後ろで声がする。
「何この甘さ!脳が脳が破壊される」
「バファロー共が、美味しそうに食べていたのが今思うと悔しい!これが分かっていたら。あんな暗闇で働く事がなかったのに〜」
白と黒がサトウキビをかじって、騒いでいる。
「なら風魔法使いさんに、根元で切って貰って持っていきましょう」
俺が言うと、魔法使いさんは首輪傾げる。
「俺達に、そんな事は出来ません、風で推して倒す事は出来ますけど!切るなんて」
「そうです、出来ませんよ」
なんで〜風でピッピツて切って下さい良〜。
「ならどうやって、切るんです女王様?」
すると俺に対して言ってくる。
「どうにかして、お母様がくる前にね!風車で待ってます」
全部手刈りかよ、葉も落とすのか!
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その頃王都の門に、入場の人々が並んでいる、その後方の小さな森の中。
「何で私達が、こんな物を持って人間の国に来なくちゃならないの!」
「仕方ないですよ、バレてしまったんですから」
「何処に小さいスパイが居たのかしらね?」
「恐らく妹達が何処からか見ていてお婆様に告げ口したのよ!」
「全くあの子達は、私達が王様に先に、種付けされたからって、ヤキモチ焼いて!」
「でもその後にアレをしたのが、バレたからじゃ無いのかな?」
「おかしいわね、絶対にバレない筈なんだけどね」
「とにかく罰だから行きましょう」
3匹のスライムプリンセスが、森から出て王都の門に近づく。
それを見た、王都に入る人々は散り散りに周りに逃げて、兵士達が槍や杖を構えて門に集合する。
「お前達スライムは何の様だ、目的を言え!言わぬのなら討伐する!」
上位スライムまして人型の格好、騎士は一応は話しかける。
すると、スライムは書簡を渡してくる。
「お婆様が、此処の王によろしくってさ、その内に此処に来るそうよ、その書簡をよく読んで待っていてね!」
書簡を渡すと、スライムはまた王都と反対方向に帰って行く。
書簡を貰った兵士は慌てて、王城に走って行き、白の一族に書簡を渡す。
内容を確認して、王様に報告した。
その日から、王都は厳戒態勢に入った。
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俺はどうにかナイフで採取して、アイテムBOXに仕舞って、風車に乗る。
次の休息場所まで、また痛いお尻をカバーしながら、大人しく風車に乗って行く。
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