第3話 ベビ顔ナル男
はーい…おじさんと出会った店の店長。
要は上司。
彼の事は嫌いでは無いけど
一緒に働く日に関しては1日1回はイライラしてた。笑
彼はベビーフェイスでおばさんキラーなナルシスト野郎だった。
口も達者で自信満々。
学校の試験は実技と実際にお客さんに入る時用のトークも含まれる試験があり
これがなかなか厳しいのだけど彼は全て一発合格だったらしく自慢していたが
試験官の先生たちにお喋りカッパと裏で呼ばれていたのを私は知っている。笑
九州男児のような感覚で田舎から上京してきたのか謎に女を見下していた。
もうそんな時代は終わっているのに。
うちの店舗は私以外全員男性スタッフだったので私に対して全集中していた。
最初は私が新人だったのでそのせいかと思っていたけど月日が経ち新入りが増えても私に対して全集中のままだったので、
嫌われているか同性愛かどちらかだと思っていた。
結局女だからと言う理由なだけでそうだったらしいしなんなら私とは仲良くしているつもりだったらしい。
たまに他のお店から沖縄出身の女の子がヘルプに来ていたけどその子は軽くワキガだった。
いつもその子が帰った後ファブリーズを撒き散らしながら
臭いなんて女じゃない!!と暴言をはいていた。
常に上から目線の指示で高圧的。
でもあの顔なので不思議と緩和されている。
ベビーフェイスに助けられて生きてきたんだなって感じ。
流石にお客さんに対しては笑顔で接していたし
感じがいいわね〜なんて褒められると
そんな…ありがとうございます!
とかいっちゃってたけどバックヤードでは全然別人で、お客さんにお菓子をもらった日には
俺が可愛いから貰えて当たり前的な発言をしていたのでひいた。
基本、お願いしまーす!
と彼が言う時は私に向けられおり、
早くこい!
もしくは〇〇を持ってこい。
誰か来た!対応しろ。
電話に出ろ。などを意味する。
しかも、お願いしまーす!と言いながら
前髪を横にかき分ける。
これがまた腹立たしい。
この時の顔も腹立たしい。笑
そんな俺様な彼も
たまたま研修に来ていた女の子に、
すみません。
なんか内臓からくるような臭いがします。
体調悪くないですか?
と言われて落ち込んでいた。
自分はよく毒を吐く癖に言われるとガラスのハートらしく辞めるまでブレスケアを愛用していた。
その後彼には出会いがあり結婚を期に大きな会社に転職した。
辞める時結婚についての理想論を送別会で演説のように語っていた。
出来れば奥さんには家にいて欲しい。
子供は早く欲しい。
若いうちに頑張って稼いで老後は地元に戻って整体とハーブティーが飲めるような店を持ちたい。など。
その日から3年。
離婚したらしい。奥さんは子供はいらないらしく仕事したい人だった。
それから更には経つけど、結婚はもう嫌らしい。ガラスのハートはヒビだらけ。
今はバーで会った女と遊んでいるらしい。
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