第5話 隣人A一家

近所に個性の強い家族がいた時の話。


そこのお宅は5人家族だった。

家族構成は、

父 会社員

母 スーパーでパート

長男、次男、末っ子長女。


父は普通。

口数は少なく穏やかな印象。タバコをよく玄関で吸っている。

A一家の庭はとにかく広い。

家がもう一軒たつくらいあるんだけど、草がボーボーで庭というより空き地に見える。


そんなんだから配線工事とかどっかの家が工事とかがあるとたまに現場仕事のおじさん達がそこを空き地と勘違いしてお弁当を広げていることがたまにある。笑


いつだかそれに対して凄い剣幕で怒鳴っていた。

あまりのいい方で流石に現場のおじさん達が可哀想なくらい。

普段おとなしい人が怒ると怖いとか聞くけど本当かもしれない。


次に母。

この人に関しては失礼ないい方だけど、不潔。

髪の毛は長くいつも一つ縛り。

ちょっと臭い。

外から家の窓の中が見えるけどゴミ屋敷のようなので臭いは体臭かゴミか不明。

風が強い日に外で話す機会があったけど、油っぽくぼさぼさの髪からフケが大量に出てきていた。

パート帰りのようだったが多分ブラをしていない。笑

ふくよかな身体で胸も大きめでしっかり透けていた。服にも謎のシミがたくさんあった。

出来るだけみないように会話した。

話し方も早口。

オタクの方の話し方によく似ている。


近くのスーパーで魚コーナーで働いているとの事でそのスーパーで魚は買えなくなった。


子供は全員陰キャで女の子は頭が良く外見も父親似だったので救われていたけど、

上の男の子2人はかなり独特な雰囲気を放っていた。

特に一番上の子は不登校で朝登校したと見せかけ親がパートに行くと帰ってきて庭の倉庫に隠れていた。

トイレが我慢できなくなるとうちに来たりもした。

年頃になった頃うちの庭に干してあった私の下着が盗まれた。


けして目立つように干していたわけでもなく道路沿いでもない。庭に侵入して持って行ったのだと思う。


それからは何があっても2階のベランダに干すようになった。


あれから時が経ってどうしてるかな?って思って近くに住む友達に聞いてみたら

みんな学校を卒業して大人になったけど全員実家にいるらしい。

彼氏や彼女の気配もないけど、謎の男が出入りしているらしい。


友達は母親が不倫してるんじゃないかと言うけどどうなんでしょうか。笑


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