エピローグ
あー疲れた。
僕は今日の宿泊先であるホテルのベットにドカッと腰を下ろした。
高校、大学を卒業した後、ライラとドラドが向こうの世界の人たちを助けるように、僕もこの世界の人たちをできる限り助けたいと思い、世界中のいろいろな人と交流する旅を始めた。
世界にはまだ多くの課題がある。僕にできることは少ないけど、それでも何かしたいと思ったのだ。
僕はあのペンダントをみる。
これを見ていると二人のことが思い出され、僕も頑張らなきゃと思うことができる。
さて、明日はー。
そのとき、急に僕の下に魔法陣が現れ、強く輝きだす。
まさかこれは。
いっきに僕の視界は真っ白な光で覆われた。
目を開けるとそこは見覚えのあるバルコニーで、そこには発展し、よりきれいになった人々の活気あふれる街が広がっていた。
まちがいない、ここは。
「やった!ついに成功したよ!」
「ああ!やったな!」
振り返ると、そこには二人の男女がいた。
女の人は髪は金髪、大人びた顔立ちだが、若干気の強そうな雰囲気がある。
男の人は赤毛、責任感のある表情をした好青年だ。
そしてなにより、二人はボクと同じペンダントを下げている。
まさかこの二人は。
「わたしたちのこと、覚えてる?」
もちろん覚えてる。
「時間がかかってわるいな。魔法が存在しないスバルの世界と自由につなぐ魔法の秋初にだいぶてこずってよ。元気にしてたか?」
もちろん。
やっぱり間違いない。
「ライラ!ドラド!」
僕は二人の下に駆け寄った。
「約束通り、スバルとまた会える魔法を作ったよ!久しぶり!」
「ひさしぶりだな!スバル!」
この二人は変わらないな。いや、僕もか。僕もさっきから疲れなんてどこかにいって今すごく興奮している。
「ひさしぶり!また会えてうれしいよ!ライラ!ドラド!」
僕たちは再び、あのころのように笑顔で笑いあった。
勇者の帰還 月夜アカツキ @akatsuki0707
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます