もしも七日後に世界が終わるとしたら、あなたは何をしますか? 両親と旅行? あえての仕事? それとも大切な誰かに会いに行く? 王道ともいえる命題に真正面から向き合った本作。切ない展開が沁みます。タイトルのペンギン登場シーンがまたなんとも素敵。 胸に迫る終末SFが読みたい方へ、ぜひオススメしたいです。
地球が終わる。 避けられない事実を突きつけられた世界に暮らす、主人公の暁人。 突然やってきたリコと言う女性、意中の彼女。 生きるということ、その本質のようなものと向き合いざるを得ない日常の中で、それぞれが選ぶ、失う未来とは。 余韻が……やるせなくて、責めるわけにもいかなくて、納得させられまくるのに、兎に角切ない。 心揺さぶられたい方に、是非是非。 おすすめデス!
地球に隕石が落ちるまであと七日。残された七日間を誰と過ごすか。SFマインドをくすぐる設定のお話かと思わせといて、人は人のために生きるんだって強いメッセージ性を感じました。ドラマチックではなくとも、その人がどうしてそんな行動を取ったのか、説明臭くなく仕草と演技で人を魅せる文章力が確かだからこそ成立する地球最後の七日間。この人は、七日後以降も生き続けていくのだけど、ずっと最後の日のことを考えていくんだなって思うと、みんなそれを知っていて黙ってるだけなんじゃないかってしんみりくる。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(2295文字)