青くながれて、やわらにおちる
志村麦穂
青くながれて、やわらにおちる
薄い羊膜に包まれたあなたを見つめる、アクリルの水槽に耳を傾ける。きっと、何も聞こえはしないのだけれど。半透明のゼラチンは脈をうって、虹色の流れ星を走らせる。自らが深海からやってきた旅人であることを主張するように。
「主任……いい加減、いなくなった人を探すのはやめたほうがいい」
徹夜の復旧作業は功を奏さず、発電機は止まったままのようだった。油汚れで手を汚した嘱託の青山くんが疲れた表情で私を諌める。予備電力は水槽のポンプに使われ、最低限館内で保護している彼女たちの揺り籠をあやしている。
「読みましたよ、分裂個体間のコミュニケーション方法の報告書。1+nの意識が存在する可能性。みすゞさんはもういない。ポリプが生き残りのために、人の形態模写をする。それが結論です。これは生きている人が生きるための、必要な決着だと思います」
水槽で浮かぶポリプ――水棲生物の幼体は、人間の姿をしている。複数の水槽に並ぶ、私の見知った顔と身体。どれもこれも同じ姿形で、寸分たがわぬゲノム配列をしている無性生殖による分裂体だ。
「彼女ら、ミスズは個別に意識を持ちながら、時折複数個体が同期する行動をとる。肉体を分かちながら、統一された行動を、見かけ上は複雑なコミュニケーションを抜きにして行う。それぞれの個体が手足のように、ひとつの意志のもと統一された別行動をとる。これは社会性とは別ものだわ。なにかあるのに、見て見ぬふりはできない」
「幻想ですよ。彼女らが幼馴染に似ているからって、情を込めすぎて目が曇っているんです」
「はっきり言うね。今日はもうだめそう?」
「明日道具と人手を借りてきますよ。休日中の奴らも叩き起こして」
「じゃ、今日はあがっていいよ。お疲れ様」
「主任はまた泊まりですか?」
「うん、もうすぐ出てきそうなんだ。二次性徴がはじまってる」
膜のなか、〈006〉とナンバーの振られた個体は、すでに人間の形を終えようとしていた。静かに寝息を立てる彼女の吐き出す青い泡。ちょっとずつ、最後にみたあの子の顔立ちに追いついていく。
「陸が嫌いだからって、ミフネ先輩まで海に行かないっすよね」
先輩だなんて久しぶりに呼ばれた。なんせ、学校なんて人間社会的なものが崩壊したのは十五年も前のことだ。懐かしくて億劫な響きだ。
「おつかれさま」
私は視線を彼女に戻した。身体を預けた水槽と硬く寄り添って、船底に張り付く牡蠣みたく意固地に待ち続けた。
私たちが手を繋いでいられなかったのは、2020年代に比べて約3メートルも海面が上昇してしまったせいなんかじゃない。一部の過激派が姿を変えて海洋進出すべき、なんて持論を推し進めるためだけに、温暖化を加速させてしまった。熱心な環境活動家たちは積極的に山脈を切り崩して、海溝を埋めるような真似さえしてみせた。最高峰の頂きは、目立ちすぎてしまったのだろう。ミサイルの爆撃を受けて、その背丈を十数メートル縮めた。馬鹿げた話だと思うだろうか。しかし、その馬鹿げたことは現実にいくらでも起こった。長野の万年雪を発電機とヒーターで溶かしに行った奴さえいた。熱心な海洋進出推進の環境活動家は、親水派と呼称された。逆に、陸地に固執した保守派は、人間主義者と呼ばれた。人間主義者にも異常なものは多く、人間が海洋進出すると人間の体積分水嵩が増すと主張して、親水派を殺し回った奴もいた。
地球は百億の同胞を養うには手狭になってしまった。ほとんどの平野は水没してしまい、山間部を切り開くか、巨大なフロートで海上都市を建設するか、いずれにしてもすべての人を受け入れるのは無理があった。親水派と人間主義者は争い続けて、海上都市は格好の的だったし、山間部の開発には時間もコストもかかった。当然生き残った都市では親水派の報復が相次いだ。陸地の人間同士でも貴重なリソースの奪い合いが起こった。住める場所が減った以上に、海面上昇に端を発した紛争でほとんどの人間が住処を失った。
そんな世の中のことなんて、ちっとも気にした風もなく。ミスズの閉じなくなった瞼は、透き通った半透明のゼリーからまっすぐに海をみつめていた。陸上では直立できない彼女の軟骨のために、私は巨大な金魚鉢を台車に載せて散歩へ出かける。この子が海へと帰りたがるから仕方なく重労働をこなしていた。二メートルある水槽たっぷりの海水よりも、気分はずっと重たく沈んでいた。あのあと脱皮した彼女は、巣立ちを間近に控えていた。
キューイ、キュ、ギギギ……キューチューピュ、ギギギ……。
彼女がはしゃいだ様子でしきりに話しかけてくる。先週まではまだ可聴域の人語を喋っていたはずなのに。私よりもずっと泳ぐのが早い彼女とは、すっかり話が噛み合わなくなってしまった。ポケットから掌大のデバイスを取り出して水槽に向ける。小さなモニタがついた無線機のような機器。セピア色のプラスチックはすっかり褪せて、凹凸で刻まれた文字が指先でかろうじて読み取れた。〈イルカの気持ち〉と書かれた機器を通さなければ、離れていく幼馴染を理解できない。
『お友達になろうよ! 遊んで! 退屈だよぅ』
いいや、昔からみすゞの気持ちなんて、これっぽっちもわからなかった。彼女の両親が環境活動にどっぷりのめり込んでいたのに相談一つなくて、どんどん改造されていく身体に不安な顔ひとつ見せなくて。クラスメイト含め、誰ひとり気付けなかった。海岸で異常発生した彼女を拾ったときも、「久しぶり」なんて呑気な声を鰓から吐き出した。幼くて、若返りするみたく声が細く尖っていた。今では彼女たちの言葉の半分も私の耳では聞き取れない。
本当は、私にも薄々感づいている。彼女のようにいつまでも子供って訳にはいかない。
「主任! 〈6号〉の移動はぼくがやるっていったのに!」
軽トラで出勤してきた青山くんが窓を開けて手をふる。私はさっぱりした首筋を撫でて、かぶりを振る。
「夜のうちに二次性徴が終わっちゃったから。午前は急ぎの用もないし、私が連れて行きます」
「そうですか? 積もる話もあるでしょうしね。気をつけてくださいね、人魚は人間を海に引き込むものらしいですから」
「発電機の復旧だけお願い。帰ったらサンプル整理するから」
おしゃべりな青山くんとはそこで別れて再び水槽を押す作業に戻る。
思い返せば、私がはじめにみすゞを攫ってから十五年の月日が経過していた。人間主義者の襲撃に合わせて、海洋研究機構の施設から背負って逃げ出した十五歳。すでに変態が完了していた彼女の肌を乾燥させないように、海水よりも濃ゆい血で濡らして海岸を目指した。私の血も、そうでない人間の血も使った。
みすゞを海へ放したのは私だった。高波の迫る防波堤から彼女を突き落とした。弱っていた身体が死体のように暗い夜に浮かび上がった。彼女の姿は波に攫われ、生死を確認することは叶わなかった。十年前、陸地へと侵食した波打ち際に打ち上げられたクラゲの死骸を見つけた。近づいてよく見ると、それは半透明の人間の姿をしていた。記憶にあるよりも幼い、小学校低学年ぐらいの、しかしその海洋生物は紛れもなくみすゞの面影を残していた。
ギュチチ……ピュイ、ピュイ。
潮騒が近づいていくことが嬉しいのか、彼女が上機嫌でいつもよりにぎやかに歌う。分厚いアクリル越しにも、甲高く透き通った振動が触ってくる。耳より敏感な指先だもの。変化しはじめた4と20の触腕を眺める。塩基配列が成長の最中に変質することを除けば、透明度の高いアルビノで通用するかもしれない。血は青い。ミスズの血中に含まれるのは鉄ではなく銅。彼女らはエビやイカの仲間なのだ。幼少期の姿が人間に、みすゞに酷似しているのは、一種の環境適応のための擬態だと考えられている。人間が海洋進出した影響だ、と。
しかし、そうでないと考える向きもある。それは彼女らが尋常の生物ではないからだ。
ミスズが尋常でない生物なのは、その寄せ集めぶりに起因する。超音波の歌もそのひとつ。イルカのエコーロケーション、頭足類の触腕、鰓呼吸に深度調節のための油分。海底生活のためにデザインされた姿。引っ越しには物が少ない方がいい。海洋研究機構の判断は間違っていない気がした。人間はその生息域を狭め続けている。
「大多数は未だに海底都市構想を信じているみたい。海底シェルターより地下都市構想の方が現実的だけど、どのみち震災の多い日本近辺には住めそうにもない。海上フロートは……この間、新京フロートが沈んだばかりだった。その辺は海に住むあなたたちの方が詳しいかもね」
海上都市計画の失敗要因はふたつ、台風と資源不足だ。温暖化した日本近海は、今や季節を問わず大型の台風が発生する。テロも相次いでいるとも聞くし、資源も無限に湧くわけじゃない。資源を得るために戦争、だ。すべての人間を方舟に乗せることはできない。
私は愚痴をこぼしながら台車を押す。右に左に飛沫がこぼれ、手入れの行き届いていないアスファルトに足跡を残す。私はとりとめもない話を続ける。水際までもう少し掛かる。
みすゞが海に消えてから数年、私は綿津見計画の門を叩いた。綿津見計画は海洋生物を保護観察する組織だ。生態系調査を名目にしているが、その真はわからない。私はミスズと触れ合えればなんでもよかった。
こんなご時世に、と指をさされることもあるが、多くの人間は私たちが海底に移住した親水派を監視するための組織だと思い込んでいるらしい。研究員たちは環境の変化に伴った海洋生物の生態の変化を追っている。あるいは崩壊以前と変わらず、特定の海洋生物たちと独特な会話を続けて、理解を深めようとしている。
新種の生物『ミスズ』を理解する。私はそのために十年間を捧げてきた。
これまでにわかっていることは、ミスズは二次性徴を通して、幼体と成体で大きく姿を変容させること。幼体の表皮は半透明のゼラチン質で構成され、人間によく似た脊椎をもつがいずれも軟骨であり、陸上では自立できない。遊泳能力はもつがそれほど達者とは言えず、海流に乗って移動する。外部から特定の刺激を受けるとホルモンが分泌され、二次性徴がはじまる。性徴のトリガーとなる刺激については未だわからないことが多いけれど、彼女らがみすゞの姿をして、あえて人間に発見されようとしていることに関係あると思われる。また、幼体は不完全ながらも一部肺呼吸を行い、ごく短期間で言語を習得する。習得できる言語には差があり、日本語に強い親和性を示すところをみるに、彼女らは思い出しているのだろう記憶を引き継いでいる、という研究者もいる。擬態だとする主張もある。どちらにせよ、私はあまり積極的に肯定する気にはなれない。
人間的な特徴は二次性徴に入ることで失われていく。より生息域である海に適した姿へと変態する。それはあたかも、プログラムされたスイッチを切り替えるように。
彼女に関して議論の的になったのは、ミスズが人類か否か、という点だ。もっぱら海洋研究機構の実験動物が廃棄され、独自に繁殖しているという意見が主流だ。彼女らが進化した人間の姿だとする意見は少数派。海に入った人たちは、あくまでも海底都市を建設して生活しているとされる。あるいは大型艦船などの洋上に本拠地があると。人間主義者との抗争以後、かの組織に関する消息は杳として知れない。
「あなたは、みすゞ? それとも他人の空似?」
聞かなくともわかりきっていることだ。私の後悔が足を引っ張って、息が苦しくなっていく。
ピュー、キュゥ、キュィ……。
『お腹すいた』
言葉がわかるといっても、賢いカラスと喋っているようなものだ。本当に会話が成り立っていると考えるには遠い。
苦笑いを交えて〈6号〉のつるりとした頭を撫でる。わかっている。この子たちがみすゞでないことぐらい。私の後悔なんか、もうどこにも行けないことぐらい。
カチカチ、カチカチカチ!
沈みかけた私の頬を張るように、水槽からの激しい音が突き刺さる。
『くるな! どっかいけ!』
強い威嚇音。なにか気に触ることをしたのか? 慌てて彼女をみると、その視線は後ろから押す私とは反対の、前方を睨めつけていた。
私がその姿を認める前に、〈6号〉を入れていたアクリルが衝撃を受けて横倒しにされる。私もその衝撃をもろに受け、吹き飛ばされて地面に転がる。ピシッ、と鋭く亀裂が入る感触が足を這い上がってきた。
「そいつは食えない魚だ」
襲撃者はひとりじゃなかった。二人目が横から金魚鉢を撃ったのだ。アクリルは狩猟用のライフル弾を止めてくれたけれど、熱と力で大きく歪んでいる。人間主義者の狩人が嗅ぎつけてきたのだ。発電機の故障も、彼らのせいだろう。彼らは親水派を憎み、協力者は言うに及ばず、海に関わるすべてを攻撃しようとする。私たち綿津見計画も例外じゃない。人間が支配できない海を恐れているのだ。
「みすゞッ」
海水は地面に広がり、すでに肺呼吸を退化させた彼女は陸地で喘ぐ。一刻も早く海へ連れていかないと。脱皮を終えたばかりの彼女の身体は過敏でもろい。繊細に張り巡らされた神経細胞が傷つくと、海中に戻れても十全に身体機能を発揮できない。そうなれば狙われやすい獲物だ。
「俺たちは陸で必死に生きているというのに。同胞のために利用するでもなく、餌やエネルギーをいたずらに消費するばかり。お前らの研究は人類の役に立たない。親水派の裏切り者め。お前らが土を踏むことは許されない」
ふたりの男が、私とミスズそれぞれに銃口を向ける。せめてもの抵抗と、ミスズの濡れた身体に覆いかぶさる。ライフルは私の肉体を通り、ミスズの身体をも傷つけるだろう。でも、殻に当たれば鉛の弾頭が潰れて、そこで停止するかもしれない。一発か、二発か。私の薄っぺらな身体でも耐えられるかもしれない。
ギャアッ!
『やめて!』
発砲音と硬質に張り裂ける反響が、静かな海岸に波紋を広げた。
「……人間じゃねぇ、バケモンが」
一番硬いところに当たって良かった。ライフル弾は私の頭蓋に当たり、明後日の方向へ跳ねて消えた。
二発目。弾丸は私の殻を砕く。私がまとった外殻を撃ち砕く。炭酸カルシウムの私の殻。
内臓が空気にさらされて驚いたように、空洞の空いた脇腹から縮こまって逃げる。
「主任! 大丈夫ですかぁ!」
トラックで武装した青山くんが、捕獲ネットを発射して人間主義者を一時的に拘束する。後ろからは職員たちが思い思いの装備で駆けてくる姿がみえた。
「今のうちです、早く行って!」
はっとして身を起こす。脇腹に大穴が空いているが、なんとか身体は動く。分厚い殻で助かった。生まれて三十年、私と他人を隔てた殻だ。伊達じゃない。
「ありがと、青山くん」
「えぇ、さよならです」
私は彼の真意を理解しないままに駆け出した。ミスズをおぶって、十五年前のあの日のように。
あなたに陸は似合わない。遠く、深く、誰の手も届かないところへ。
いつか、深夜に残業していたとき、ふと青山くんが言ってくれた。寂しさをにじませて。
肌に不規則な樹形図が描かれていく。剥がれ落ちる欠片。隙間から私を張り詰めさせていたいろんなものが抜け出ていく。一歩ずつ近づいている実感がある。この子を無事に送り届けることができたなら、気持ちも晴れて、少しは胸の支えがとれるだろう。
私に足りなかったのはちっぽけな勇気だけだった。
些細な思い出がいつまでもささくれとなって傷んでいた。
まだ世界が崩れてしまう前、私とみすゞが中学に上がりたてのころ。通い慣れた校舎が変わり、囲む顔ぶれも増えた。環境が変わって私は怯えた。臆病に身体を固め、生き残るために殻を分厚くした。首をすくめて、通り過ぎていく日常を願った。貼り付けた薄笑いが、私の外殻になってしまうほど。
みすゞは広くなった視界を自由に泳ぎ回った。様々なグループを渡り、生き生きと輝いてみえた。
「みふねも一緒に行こ?」
一度。でも、最初で最後の一回。
差し出された手を拒んだ。自分の殻を出るのが怖くて。外の知らない世界が怖くて。
噛み合わない話題が怖かった。通じない冗談が嫌だった。私の知らないみすゞの顔なんて、みたくなかった。
物思いにふけっていたら、躓いて派手に転んだ。ちがう、ヒビの広がっていた足が耐えられなくて折れたんだ。両手は背中に回したまま、受け身を取ることもできない。
割れたな、粉々だ。顔が裂け、胸がパックリふたつに割れている。不幸中の幸い、潮騒が近い。ここからならミスズひとりでも、波を探して這っていける。
「ごめん、もうここまで。行って、そしてもう来ないで。はやく、ふかく、誰にも追いつけないところまで」
キュるる、キュルルル。
寂しげな鳴き声が聞こえた。
「なんて言ってるか、分かんないよ」
もうずっと噛み合わなくなってしまったのに、今更用なんてないでしょ。拒んだのは私の方なのに、何度も何度もやってくるから、私の方も忘れられなくて困るんだ。
「そっちの生活はどう? 元気にやれてる? 海の底は素敵な場所? まあ、あなたならどんなとこでもうまくやっていけるんでしょうけど」
潮が満ちてきた。また海岸線が深まっている。隙間から海水が染みてくる。むき出しの、柔らかくて、弱くて、臆病な私には塩辛い。
「わからないでしょうけど、私も努力したんだ。変わらなくちゃってさ。でも、殻は厚く、意地っ張りになる一方でさ。ねぇ、少しは、あなたの場所に近づけたのかな」
触手が覆いかぶさるように私を包み込む。それらは弱っていた身体からは信じられない力を発揮して、いともたやすく私を砕く。
『いこう?』
私を塞いでいた強固な殻が砕ける。
遠くから、遠くから響いてくる。無数の歌声のハーモニィ。
ああ、そうだね。別なんかじゃない。すべてがあなただったんだ。この海すべてにみすゞの意識が広がっている。〈6号〉は分裂した身体の一部であり、独立したミスズであり、すべての海に広がったみすゞでもあるんだ。
耳をふさいでいた、世界を遠ざけていた殻を脱いでみる。柔らかく、素のままの私を、すべての海のあなたが抱きとめる。
ミスズの腕に抱かれたまま、やわらかい裸の私は波にさらわれる。離岸流に乗って、陸を離れて流されていく。沖まででたら、ふたりの身体はひとりに包まれ、深く沈んでいこう。私はあなたのなかに落ちていく。
ふかく、ふかくに、おちていく。
妙な気分だ。どうにもくすぐったい。
でも、居心地は悪くない。
青くながれて、やわらにおちる 志村麦穂 @baku-shimura
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