エピローグ
長たちと別れてから 2 時間は経っただろうか。俺たちは問題なく旅を続けていた。さっきこれでもかと泣いたせいだろうか、今になって疲れがドッと来た。泣くのって...こんなに疲れることなんだなと痛感した。今日は少し早い目に野宿の準備をしてほしいと頼もう。
そう思い俺は何気なくテトラの方を向いた。するとテトラはなぜか俺の方を凝視していた。え...俺の後ろ髪に何かついていたのだろうか...。
「なんかあった...?」
俺は軽く彼女に聞いてみた。彼女は一瞬ぽかんとした顔を浮かべた後、思い直し
「ん...?いや、なんでもないよ。」
と答えた。彼女は冷静にそう答えたがじゃあなぜ俺の後頭部を凝視していたんだという疑問が残る。少し気になるがだからと言ってわざわざそんなことを尋ねるのもおかしな話だ。俺はめんどくさくなり、多分テトラはボーっとしていたのだろうと強引に結論を出した。
...あ...そういえば今日は早めに野宿の準備をしたいって言いそびれていたな。
...まあなんか面倒くさくなったしまた後でいっか。
俺はそう思いながら今まで通りに足を進めた。
成長篇ー完ー
プリズニア(成長篇) @colaa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。プリズニア(成長篇)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます