第30回スニーカー大賞用あらすじなど

【作品タイトル】

鉄帽てつぼうとリボンタイ


【ペンネーム】

阿野二万休あのにまんきゅう


【あらすじ】

 日本から独立を果たした東京。一億二千万の都民は八つの派閥ファクションのいずれかに属し、全高二千メートルの積層都市で日々を謳歌している。だが主人公、樫村久太郎かしむらきゅうたろうは相棒の一丸色葉いちまるいろはと共にいずれの派閥ファクションにも属さず、派閥ファクション間のトラブルを調停し東京を破滅に導く派閥戦争コンフリクトを防ぐため、自由業フリーランスとして働いている。

 ある日久太郎と色葉は仕事でちょっとしたミスをしてしまい、それが複数の派閥ファクションを巻き込んだトラブルに発展していく。久太郎の視覚ハッキングでその場は難を逃れるが、その帰り道、ワープしてきた謎の女と出会う。

 女、桜沢里咲さくらさわりさは都知事暗殺未遂犯として指名手配中の、十億の賞金首。しかし彼女は、異世界転移と瞬間移動ができるスーツを着て、元の世界から追ってきた同じスーツの男、黒石五稜くろいしごりょうに脅迫されてやっただけだという。黒石は東京を奪還したい日本と手を組んでいる。彼女をどう扱うか迷う久太郎だが、安全に金欠を解消するために、彼女と三人で東京五輪に出ることに。

東京五輪は派閥ファクションの代理戦争として機能する異能バトルトーナメントじみたもの。予選通過だけでも多額の賞金が出る。久太郎はそこで里咲の誤解をとき、あわよくば賞金を狙うが、そこに黒石と日本の特殊部隊、忍者たちがやって来て、本格的な東京奪還作戦を始めようとする。

 だが、密かにすべての派閥ファクションの力を扱うために生み出されていた色葉が、隠していた力を解放、久太郎の作戦と合わせ、黒石を石の中に転移させ、彼らの企みを退ける。

 日本と黒石の企みを退けたことで、久太郎と色葉の評判は上がり、里咲は元の世界に黒石を連れて帰る。そして二人はさらに深い絆で結ばれた関係になるのだった。

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日本から独立して積層都市になった東京のハッカー少年と黒髪ツインテ少女。どすけべお姉さん大泥棒が押しかけてきて都知事暗殺未遂で大変だ!街を支配する8組織を取り持つ調停業は今日も大変。〜鉄帽とリボンタイ〜 阿野二万休 @old_town_city

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