贄の赤子の身命維持にその身に宿した鬼と見初めてくれた皇子の元が私の居

波瀾万丈、紆余曲折を経て、皇太子を見初められ、愛を受け入れ皇太子妃となり、第一皇子の生母として后妃となるヒロインの生涯を描いた今作品を読み終え、時に夫を叱責し、貶す様な心情を吐露しつつ、最初に愛情を注いだ彼と彼との間に出来た子供らとの暮らしに幸せを求める姿に感激しました。后妃として我が子の行く末は容易に決められるものではないと理解する母親としてのもどかしさを見ると、出身地のあの邑での不憫な生活では想像出来ない事なのに。
よく頑張りましたね、静。