あとがき(主に8話以降の大幅変更について)
私、王白アヤセの初の男性向けラブコメ『とんでもない美少女である義妹(いもうと)は俺の事が好き過ぎて結婚する気でいるが、俺は義妹を嫁にする気なんて全くない。』を最後までお読み頂き、本当に本当にありがとうございました。
拙い文章で、読みにくい個所や分かり難い表現が多々あったと思いますが、それでも最後まで読んで下さったこと、心より感謝申し上げます。
この作品なのですが、当初は70話以上を想定しておりまして、40話辺りまで撫子と初瀬峰、そして他の登場人物とわちゃわちゃしながら、将輝が誰を選ぶのかってお話が続いて行く予定でした。
ですが、6話まで投稿した辺りで読者様からの反応があまり貰えない事に、私は大きな不安を感じていました。
このまま♡や☆が全然貰えないと、注目の作品から外れて埋もれてしまうのではないか? と、そんな風に思ったのです……
いつまでもこんな感じの話を投稿していたらどんど読まれなくなってしまう、どうにかしないと……と考えた私は、もしかしたら☆が貰えないのは『ヒロインとのイチャラブ要素が少ないからでは?』との結論に至りました。
そうして取った手段が、お話の大幅な変更です。
上記でも述べた様に、撫子と初瀬峰との間で苦悩する将輝のお話が40話辺りまで繰り広げられる予定だったのですが、退屈だと思われる部分をバッサリ削って、本来なら43話辺りで語られる予定だった話を現9話と10話(幼い撫子と変質者の話)に入れました。
そして、一気に撫子ルートを確定させる流れに持っていったのです。
(王白アヤセ、そうじゃない。くっつかずに、じれじれしながらイチャラブするんだぞ、と……はい、それは分かっております。けれども、恋人同士にならないで撫子とイチャラブする話は想定しておらず、そうするには何か月も連載ストップして、一から作り直さないといけなかったのです……タイトル通り、嫁にする気ないですから距離を取る展開が多くて、元の話のまま距離だけ縮めると矛盾とキャラ崩壊だけが生まれてしまうので。)
現11話の杜城会長と初瀬峰も、元々は3話分あったのですが、それを削除しまくって1話にしてあります。本当ならあの話で似島寛斗と言う、嫌味な男子生徒が出てくる予定でしたがそれもバサッと削除。(最終的に、彼を含めて8人ほど登場人物が消えています)
現17話の『彼を狙う魔物』も本来は2話構成で、初瀬峰が将輝を好きになった話や、莉緒(本当なら、もっと出番がありました)と共にこれからの作戦をたてる様子が延々と描かれていたのですが、これもバッサリ削除して1話にしました。
他にも、神野蒼衣(ヒロイン枠だったのに……)と言う将輝の事が好きな女性キャラが出てきて、杜城会長が将輝にベタベタする本当の理由を知り、止めて貰う為に生徒会役員選挙で勝負するなどあったのですが、それもバッサリ削除。
合計で8万文字の話(話数にして24話ほど)を
しかし、結果は数人の方から☆を頂いて終わり……後に続きませんでした。
☆を頂けるのは大変嬉しい事なのですが、8万文字を削除した結果に対して、全く釣り合わないな……と、思いました。自分としては話を大幅変更した事で、もっと反応が増えると期待していましたので。
その後はPVにも表れていますが、撫子と結ばれると決まった時点でどんどん読まれなくなってしまいました。
恐らく、最後まで読んで下さった方は12話以降で話の流れがガラッと変わったなと感じられたはずです。なんか学校で色々あるぞって感じだったのに……と。それも相まって、読まれなくなったかなとも思います。
あの辺は、自分でも力技で話を持っていた感じが強いので、読んだ方もそう感じられただろうなぁと。ちょっとしたエピソードの変更ならまだしも、話の根幹から変更したので……
そうして、一章でやろうとした話を再編成して二章の執筆を開始したのですが、想像以上に他のヒロインたちに負けヒロイン感が漂い、悲劇にしかなりませんでした。
すでに撫子が彼女としているのに、他のヒロインがどれほど頑張っても、滑稽な消化試合にしかならないのです。
8万文字分の話を削除し、全くストックの無い毎日の中、行き当たりばったりで話を書いてロクに推敲もせずに投稿する……すでにこの作品は小説としての体裁すら保ててはいないのではないかと、この時に悟りました。
そうして、もう未完のままで投げ出してしまおうか……そんな風に考える様になっていったのです。
ですがその反面、最新話のPV数を見ながら違う気持ちも浮かんできました。
まだ多くの方が読んで下さっているじゃないか、と。
それに、感想や応援の言葉を残している方も居て、結末がどうなるのかを気にして下さっている……その様な方たちに結末を見せないでどうする? ハッピーエンド(タグ)をお約束したのだから……
そう悩み抜いた挙句、どれほど人が離れ様が、面白くないと言われようが、ラスボスである関築寧々香を登場させ、完結まで描こうと決意しました。
※関築 寧々香の設定※
セキチク:唐撫子・花言葉「大胆な愛」「あなたが嫌いです」「いつも愛して」
寧々香はナデシコ科のカーネーションからもじった名前であり、数話に渡り彼女がお気に入りの黄色のバッグを持っている事を示唆してあります。
黄色のカーネーションの花言葉「友情」「美」「軽蔑」「嫉妬」「侮辱」「軽視」「愛情の揺らぎ」など。
8話以降からそうなのですが、特に最終盤の方は、色んな整合性をとりつつ強引に完結へと描いていたので、急な感じや無理やり感が強く出ていたかもしれません。それに描写不足も多々あったかなと思います。
作者としましては将輝と撫子の物語を、もっと自然な展開で最後まで楽しんで頂きたかったのですが、お届け出来なかった事、本当に申し訳なく思っています……
と言う訳でして、当初予定していた話とは全く違うものになってしまいましたが、ようやく完結へと至りました。(実質、20話が最終話な様な気がします)
これもひとえに「撫子、可愛いよ」と、最後まで読んで応援して下さった皆様のおかげです。
心より、感謝を述べたいと思います。本当に、本当にありがとうございました。
今作はこれで終了となる訳ですが、いずれ今作のリメイク版、本当に描く予定だった物語を投稿する……かもしれません。(今の所は2025年末を予定)
そして、今回勉強させて頂いた事を元に、新作を執筆中であります。
投稿するのはまだまだ先になるとは思うのですが、今作とは全く違った甘々ジレジレな作品になっていると思いますので、また読んで頂けると幸いです。(今度は大幅な変更しないで、単純に楽しいお話を書くぞ!)
こんな愚痴の様な、反省の様な、変な「あとがき」までお読み頂き、本当にありがとうございました。
それでは、また次の作品でお会い致しましょう。
敬愛なる読者の皆様、ごきげんよう。
とんでもない美少女である義妹(いもうと)は俺の事が好き過ぎて結婚する気でいるが、俺は義妹を嫁にする気なんて全くない。 王白アヤセ @minaminoneko
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