顔文字です、転生者です

額田兼続@最近DR.STONE好きな人

第0話

俺は天宮純也あまみやじゅんや。高校3年。

大学受験で悩んでる。

そう、東京の街を歩いていたら…

「うっ…!?」

背後からナイフで刺された。辺りがザワつく。

犯人は…見知らぬ奴で、俺を刺した後、俺の目の前を通っていた少女も刺し、その近くのサラリーマンも…と、どんどん人を刺していく。

そんな俺も、段々意識が朦朧としてきて…

俺は、こうやって一生を終えた。


-あれ?全然平気じゃん。でも、視界が…

あ、見えてきた。…?ここ、どこだよ。

「ここは…世界と世界の狭間です」

ほんわりとした優しい声が。目の前には、優しそうな女神が。

「貴方は、残念ながら、亡くなりました」

やっぱり…あと心読めるの?

「はい。心は読めます。そして。貴方は、悪事を起こした回数が少ないので、転生できます」

ああ、漫画やアニメでよくあるやつねー。

「そうです。貴方が転生できる世界を集めました。後一時間で決めてください」

そう言うと、女神は俺の前にタブレットを置いた。

でもなんで一時間?

「亡くなった魂は、亡くなってから2時間以内に転生しないと、消えてしまいます。消えたいのなら、2時間待てばいいです。但し、人間に転生すれば記憶は消えるので、魂ごと消える訳ではありませんよ」

へえ。なら、記憶は人間以外に転生すれば引き継がれるの?

「正確には、地球の生物…というか、貴方が生きていた世界に転生すると、記憶は消えます。いかがでしょうか?」

うん、じゃあ異世界へ転生しよう。ところで、なんで2時間あるのに1時間なの?

「貴方が気絶している間に、56分経過して、説明していたら残り1時間になりました」

へー。じゃあ、色々見るか。

-54分後。

いや、決まんない。

「早くしてください。時間がないですよ」

えー…じゃあ、もうランダムに異世界へ!

「分かりました…それでは、この世界へ飛ばします」

その言葉を最後に聞き、俺の意識は途絶えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

顔文字です、転生者です 額田兼続@最近DR.STONE好きな人 @Nekofuwa-jarashi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る