長編を書こう 2

 これは備忘録であり、かつ、自分に宛てたお手紙のようなものです。


 よーし、長編書いちゃうぞ!

 10万字だってどうにかなるさ!

 と、書き始めて四ヶ月ほどが経ちました。


 最初の一ヶ月くらいで3万字ほどを書くことが出来たので、あと三ヶ月もあれば単純計算で12万字くらいになるかな?途中でゴールデンウィークもあるし、7月終わりには完成しているだろう、などと思っていました。これが、一つ前の話を書いた頃の認識です。

 ところが、これを書いている令和6年7月31日現在、まだまだ完成は遠くの話。ようやくもう少しで8万字というところまでは来たものの、お話の山場はまだまだこれからです。

 5月ころまでは順調だったのですが、最近では進む早さが半分くらいになってしまっています。


 どうしてそうなったのかというと、まず、話が進めば進むほど、前後の話との整合性が気になって、読み返してから書く、というような作業が発生してしまうのです。

 色んな方々の創作論を読んでいると、設定やプロットをきちんと作り込んで、資料を整理してから書くことが大切だという方がおられますが、これはこういうことだったのかもしれないなあ、と実感しています。


 それから、話を書いている途中で設定を変更したくなり、それに伴って全体の修正作業が発生する、なんてこともあります。

 これもやっぱり構想段階で十分に検討してないせいでそうなったんだろうなあ、と反省しきりです。

 

 辻褄なんて合わなくていいんだ、お話は勢いだ、って説もあるような気がしますが、これはジャンルにもよる話のような気もします。


 ペースダウンの理由をあれこれと考えてみた場合に、他に思いつくこととしては、構想段階では不足していた話や要素を挿入しなくてはならなくなるから、かなあ?という気もします。

 どういうことかというと、書き始める前の段階で構想したあらすじは、いわばお話の骨の部分で、それに肉付けをしていけば話が出来上がるはずなのですが、実際に書き始めてみると、お話が切り替わる場面が唐突に感じたり、足りない部分があることに気付くのです。

 よくあるのが、骨と骨の継ぎ目というか、いわば関節というか、お話が切り替わる場面の前後をつなぐ部分か話がつながる要素を追加する必要があるように思えてくる、というケースです。

 これが思った以上に難しい。

 ないと話の進行に違和感があるし、無理に入れても不自然な感じになることもあるし。

 もう少し先のお話は構想があるのに、その手前で進めなくなるもどかしさ。なかなかに大変です。


 世間には突然に更新が止まってしまったお話が山ほどあるような気がしますが、読者だけでなく、中の人もきっとこんなもどかしさに苦しんでいたりするのでしょうね。

 いや、まあ、ケースバイケースなんでしょうけれど、なかなか更新されないお話を待つときに、少しだけ優しい気持ちになれるような気がしました。


 それはさておき、私は、とにもかくにも、何が何でも長編を完成させるぞ、おー!

 9月末ころを目標に再設定しよう、頑張れ、私。

 

 令和6年8月2日に書きました。

 



 

 

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カクヨムを楽しむための備忘録 大崎 灯 @urotsunahiko

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