第4話

籠城  PART2 第四話


―――ヨンノス道路―――


「ライオダシス…

記憶の足跡から見るに…こりゃ死んでるわな」


やれやれ、と思いながら道路を見る

この人物の名はペルニージー・ドライフォース

ヨンノス道路での戦闘後、

マカノチタで何かをしようとしていた。


「とりあえず、能力の記憶は

少し取れそうですな……「老嬢!!」」


ペルニーGはマカノチタを発動させた。

このマカノチタの名は「老嬢」。

記憶の足跡を抉って、能力の一部を

使えるようにするマカノチタである。


ズゥゥウイィン


「能力の6%は回収できたかな……

ウィンドゥウィンドゥフルート6%!」


出されたものは葉笛、ピィイイと吹いても

少量の風しか出なかった。


「チッ、やはり本体を取らないとダメか…」




―――デレステ刑務所近くの森―――


「さぁバイオーネ、ペルニーGの

情報などは割れていないのか?」


ジェマーネシャルは少量の希望でも

掴み取るため、ジェマーネシャルはゆっくりと

バイオーネに聞いた。


「何か不自然に移動してるんだとかかなぁ、

テレポートか何かのマカノチタかねェ……」


中々情報は入ってこなかった。

どうやらマカノチタが一つではないとかの

憶測も立てられていたが一人一つまでなので

そんなことはありえないのだ。


とりあえず、現状を知るために

ジェマーネシャルは本部まで足を進めた。

バイオーネは勘づいた。

「何者かに着けられてる」と


「なぁジェマーネシャル、お前の

篭城で狙い撃ちできるか?」


「ムズいかな…」


草原を抜けたあたりで気配が強くなってきた。


「おいジェマーネシャル、スマホしまっとけ

壊されたらどうにもならんぞ、」


「ぁ゙あ分かった」

ガザガサガサガサガサッ


追手の動く音がした。

二人はすぐに臨戦態勢に入った、

だが、二人に返ってきたのは思わぬ希望だった。


「すみませーん!!

戦うつもりは無いです!!本部から

あなた達の支援を届けに来ましたー!」


「何だってッ!??」


ジェマーネシャルは唖然とした、

バイオーネはうろたえながらこう言った。


「アンタ、刺客か?」


「いいえッ!刺客と言うのはおかしいッ!

アンタらに罰を与えてんだよ?」


態度は一変した。ジェマーネシャルと

バイオーネは本部に向かって走った。


「僕の名前はラバイス・ユートピア

そして俺のマカノチタは

「時の審判」(ストップウォッチンガー)」


バチィィイイインッ!カカカカカ!!!

ラバイスの手にストップウォッチが現れた、

二人は警戒しながら振り向き、

能力を発動した。

「篭城・プラネタリア」!!


「強化売買ッ!」


ジェマーネシャルは不思議そうな顔をした。


「何っだコイツ隙だらけだぞ…?

撃ってぇ…いいんだよなァ…?」


ラバイスは隙だらけでこちらを追いかけてきている。

ジェマーネシャルはとりあえず

ラバイスを撃った。


ドギャゥウウウウウン


「よし…これで良し!」


「早く本部へ行」



バイオーネが離す途中に時の進みは事切れた。

そして時は逆流し始めたのだった。


ギュルルルゥウウン!!


ジェマーネシャルは逃げれていたと思っていた、

しかし、逃れるなんて不可能であった。


ドガァァァァアン


「何…だと……ぉおおおおおお!!?」


ジェマーネシャルは叫んだ。

必死に叫んだ、現実は非常だった。


即死していた。

ヘッドショットの一撃は

現実もジェマーネシャルの心も撃ち抜いた。

ラバイスは喜んだ。


「よし、これでジェマーネシャル君の

友達を殺害できたァ……

次に君も処分させてもらうよー?

篭城だっけかな?」


ジェマーネシャルの心には響くどころか

反響した、胸がざわついた、

孤独に打ちのめされた。

ジェマーネシャルは何も感じない。


「篭城・プラネタリアァァァァァァァァァァァァ」


大自然に響き渡る叫び声は、

あたりの植物たちを脅かした。

間髪入れずにジェマーネシャルは攻撃に入った。


「隙だらけなんだよォ…なぁオイィイイ」

「なっ…早ッッッ!!!!」


ドタタタタタタタタッ!!!


ラバイスはすかさず

マカノチタを発動した。

「時の審判!!」


ギュルルルゥウウウン


時は逆流した。


「狙い通りなんだよォ…」


ヒュバッ!とジェマーネシャルは

バイオーネのほうに駆け寄った。

「篭城・プラネタリア!」


ドガァァ…


「な…何だとォー…!?!、」


銃弾は篭城が全てを受け止めた、

ジェマーネシャルの顔には希望が戻った。

ラバイスは焦っていた。


「篭城……何だこの見た目…

耐久力も聞いてないぞーッ!!!」

「お前の能力、もしかして

時を計測してリセットしたら時間が戻る能力とか

なんだろうが……考えられなかったか?」


ラバイスは懐に隠し持っていた

拳銃を即座に取り出し、

篭城に撃った。だが、弾丸は木っ端微塵に

消し飛んだ。


「なん……だこれは……

俺の負け……時の審判は時を戻せるんだぞ……」


ジェマーネシャルはラバイスの方へ駆け寄り

ゆっくり囁いた。


「お前は人を殺している。

例え元に戻った命だろうが

アンタの心は変われない。

だから俺はアンタを蜂の巣にする。

オレの心も揺らがない。」

「待ってくれ…まだ…やめて……

死にたくないんだ。金をやるから……頼」



ドタタタタタタタタタ!!!!!!!!


ラバイスの体には小さな隕石により

傷口が至る所にできていた。

そして、心臓を貫かれた。


ーーーラバイス・ユートピア 死亡ーーー


「ふぅ〜〜……危ねえ危ねえ」


ジェマーネシャルは安心しながら

時の審判を破壊した。


第四話‐完‐

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籠城 PART2 みつるぎくん @mitsurugikun

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