英国式飯テロ探偵物語

名探偵を自称する主人公、フィアーの下に一人の頼人が訪れる。
大食いには自信があるのに、僅か２人前の料理を食べきれなかった謎を解いてほしいという依頼人。
果たしてそのトリックとは……？

探偵ものですが、人が死ぬわけではありません。
けれど、不可思議な謎を提示し、超常的なトリックを排してそれを説明する様は、正しく王道のミステリーです。
それにしても、作中に出てくる料理描写が素敵です。
不味いで有名なイギリス料理ですが、人の住むところ、そんなに不味い物ばかりなワケもなく。
読んでいて、あー、これ食べてみたいと思うこと必至です。ご一読あれ。