《短編》自習の時間をどれだけ活用できるか選手権

夢色ガラス

かわいい気楽に読めるコメディ

???「さぁ始まりました!高校生による”自習の時間をどれだけ活用できるか選手権”ー!実況はこの私、(自称)世界中が憧れるスーパープリンセス、うめです!」


いぇーい(*’ω’ノノ゙☆パチパチ!


うめ 「それではまず、理科の時間を自習にしてくださった、なると先生にインタビューし            ていきたいと思います。なると先生、なぜ自習にしてくれたんすか!?」


なると先生 「授業時間に余裕があるので」


うめ 「そうなんすね!私は先生の授業ではよく寝ているので、このような時間をくださってうれしいです!あざす!」


なると先生 「遠回しに授業つまんないって言うな。いつもこの小娘はこうやってー…」


うめ 「はーい続いては堂々と寝ているさつき君にインタビューしていきます!」


なると先生 「都合の悪いところだけ無視すな」


うめ 「さつき君!!!」


さつき君 「声でけーな」


うめ 「ありがとうございますぅ!」


さつき君 「いやほめてないですぅ!」


うめ 「それでは、なぜ堂々と寝ているのか聞いてもいいですか?」


さつき君 「いや起こされたし」


うめ 「聞いてもいいですか?」


さつき君 「ムリっす」


うめ 「黙れクソガキ…っと、ここで本音をこぼしてしまいましたプリンセスうめ様!」


さつき君 「zzz…」


うめ 「寝るなーーーーー」


         ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


うめ 「はいっ、というわけでさつき君の野郎は寝てしまったので、続いては授業中にナンパをしているゆず君と、ナンパされてる困り顔のあんちゃんの会話を盗み聞きしたいと思いまーす!あ、ちなみにあんちゃんは私の次に可愛いです」


ゆず君 「結婚しよーよあんちゃん」


あんちゃん 「すみませんよく分かりませんでした」


うめ 「あんちゃん、感情を無くしているようです!私のスマホにも搭載されてる、AI機能のようですね!」


ゆず君 「一緒に遊ぼうよぉ今日マック安くなる日だよぉ?」


うめ 「そうでした!忘れていました!今日はあの有名チェーン店で、ポテトが半額になる日です!絶対出前取りましょう!忘れんなよ、私!」


あんちゃん 「うん、だから遊べないんですよ分かります?そんなお得な日に友達と夜遊びしないわけがないでしょーが」


うめ 「おーっとここで問題発言!あんちゃん、夜遊びはすんなぁ!」


あんちゃん 「今日ポテト食べながら夜な夜な友達とゲームすんの!」


うめ 「あ、そっちの夜遊び?」


ゆず君 「……俺も混ぜて」


あんちゃん 「……いいよ」


うめ 「あぁぁぁぁぁ!結局仲良しな二人ぃ!幼馴染みの恋!青春~!」


あんちゃん 「うめ、うるさい」


うめ 「うふ、そんなことを言っていてもあんちゃんは可愛いです」


あんちゃん 「…ありがとう」


うめ 「あ、私の次に」


あんちゃん 「…なんかムカつく」


うめ 「あんちゃんがキレる前にぃぃぃ、撤収!」


あんちゃん 「こりゃまてーっ!!!」


   ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


うめ 「はい、鬼ごっこ開始23秒後、なるとっちが怒りましたっ!」


なると先生 「なるとっちって言うな小娘。てか自習しろや」


うめ 「はーい続いてインタビューするのはさとう君です!」


なると先生 「コイツに何を言っても無駄なことに気がついた俺。自習じゃなくなって虚しくなってくる俺…」


うめ 「えーどした先生!?なんかあった!?話聞こうか?!」


なると先生 「うん、お前のせいな」


うめ 「…さとう君、インタビューしまぁす」


なると先生 「都合悪くなったら逃げるうめの手法」


うめ 「勉強しているさとう君、勉強すんなさとう君です!!!」


さとう君 「なんか私情混ざってますね。なんだよ勉強すんなさとう君って」


うめ 「なんで勉強してんだよ勉強オタク、偉すぎだろ」


さとう君 「勉強してるだけでスゴい言われようだな、なんか馬鹿にされてるし」


うめ 「いやほめてるし」


さとう君 「分かりにくい褒め方すな」


うめ 「ねぇしお君ーお腹空いたぁぁぁ」


さとう君 「さとうです」


うめ 「お腹空いたぁぁぁ」


さとう君 「それは知らん…あと、うめ匂いキツいから近寄らないで」


うめ 「え、臭いってこと」


さとう君 「俺は嫌いじゃないけど。うめの匂い」


うめ 「きゅん」


さとう君 「きゅん、じゃねーよ」


うめ 「で、なんで勉強してんの?」


さとう君 「明日テストだからです」


うめ 「…そうなんですねーっ!がんばってください!」


さとう君 「いやお前もだわ。お前も明日からテストだわ」


うめ 「はーいそれじゃあありがとうございましたぁ」


さとう君 「現実逃避すな」


     ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


うめ 「やば、さとう君にきゅんきゅんしてたら授業終わった」


??? 「またご主人様来ちゃうよ」


うめ 「来ないですッッッ」


??? 「って言っていつも来るからね、私はいつも追われるのよ?」


うめ 「らむちゃんはご主人様のお気に入りだからじゃーん!誇るべきことだよん」


らむちゃん 「だってだって、来るたびに無くなっちゃうんだもん」


うめ 「あはは…ってちょっと待って!そうだ今日マックの出前取るよ!」


らむちゃん 「なにいきなり…っていうか、結果発表しなくていいの?」


うめ 「あぁぁ忘れてた!えっと、”自習の時間をどれだけ活用できるか選手権”の勝者は私をきゅんとさせましたさとう君!」


らむちゃん 「うん、うめの基準でね」


キーンコーンカーンコーン


うめ 「あわわわ…!以上、台所の食べ物、梅からでしたぁぁぁ!!」


らむちゃん 「最後まで騒がしいな」

                                 END


✨みんな仲良し、台所の食べ物紹介✨

うめ    → 梅

なると先生 → 鳴門巻き🍥                                                     

さつき君  → サツキ🦈

ゆず君   → 柚子🍋

あんちゃん → 杏子

さとう君  → 砂糖

らむちゃん → ラム酒🍶

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《短編》自習の時間をどれだけ活用できるか選手権 夢色ガラス @yume_t

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